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【高速電脳】 | 【事実上の倒産】 |
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秋葉原のPCパーツショップ高速電脳が1月31日(木)付けで事実上の倒産となった。店頭と事務所前には、代理人弁護士による告示書が張り出されており、「自己破産せざるを得ない状況で事実上の倒産となった」と記されている。
●受注分はほぼ発送済み
代理人弁護士によると、「現在は債権者を確認している段階。具体的な手続きはこれからになるが、負債額は2億円近くにのぼる見通しで、告示の通り、破産せざるをえないと考えている」「ショップが受注済みの商品などについては、可能な限り発送した、と聞いている」としている。
同店Webサイトは1月30日(水)が最終更新で、「31日(木)は棚卸しのため店舗および通販を休業する」との告知が出たていた。サポートなどに関する告知などは特になく、Webサイトも1日(金)の段階で動作が停止している。
●1月末は危険な時期
同店は2000年5月から西早稲田から秋葉原に移転して営業を続けてたきたマニア志向の自作PCユーザー向けショップ。それまでは早稲田大学近くにあり、オーバークロック系の情報発信や未発表の最新CPUをいちはやく入手するなどして話題となり、移転前までは「秋葉原にいないのが不思議なショップ」と言われていた。パーツメーカーとのパイプも太く、オリジナルモデルを発売したり、台湾メーカーの日本法人とも関係があった。
秋葉原界隈では数日前から有力店の閉店に関する噂が流れていたが、同店のことだったようだ。
ちょうど1年前にはPC-Successが突然閉店して破産手続きを発表して騒然となった。流通関係者によると、1月末は年末商戦で大量に商品を仕入れたあとの支払いがあり、資金繰りが厳しいところは、このタイミングで事業がたちゆかなくなることが多いという。