【 2000年5月5日号 】

西早稲田の高速電脳がアキバに移転オープン

高速電脳高速電脳
高速電脳高速電脳
高速電脳高速電脳
高速電脳高速電脳

 注目のPCショップ「高速電脳」が予定通り3日(水)にオープンした。もともと早稲田大学近くにあったこのショップは、特に通販で実績があり、以前から自作PCマニアからマニアックな品揃えと最新CPUの入荷の早さで知られる、まさに知る人ぞ知るPCパーツショップ。これまでにもアキバのショップより先に最新CPUが入荷していたという例は多く、1998年に台湾で発見された謎のCPU「黄金戦士」も、実は真っ先に発見して入手していたのはこの高速電脳だった。“アキバにいないのが不思議なショップ”と言われ続けていた同店も、ついにアキバへの本拠地移転を敢行。

 場所はコムサテライト1号店の左隣にあるビルの2F(ブロックD1-[a2])。1Fの中華料理屋「泰園」が目印。入り口から2Fまでの階段は急で、販売スペースもそれほど広くはないが、改装したばかりということもあって店内は全体的に明るく綺麗。建物自体が古いため、ところどころ歩くと「ミシミシ」と音のする場所もあるものの、それはそれで同店としては“うちらしくていい”と気に入っているらしい。歩くと危険という個所を記した地図を冗談半分でホワイトボードに書くあたり、いかにも同店のユニークさが表れている。実質的に3Fとなる、古びた木材が剥き出しの薄暗い屋根裏部屋もあり、そこは現在倉庫兼スタッフルームとして利用されているものの、このあと販売フロアに転換する可能性もあるという。これが実現となれば、より一層店舗のユニーク度が増すことにはなるが、80度はあろうかという急な階段を見ると、さすがにそれは難しそう。

 品揃えは同店曰く「ハイエンド・マニア志向」。確かに何でも揃っているというわけではないが、CPUやケース、ビデオカードなどは新しいものやハイエンドなものが多く、方向性はハッキリしている。また、ハイエンドかどうかにかかわらず、マニアが注目する製品ならば優先的に仕入れる方針とのことで、実際にオープン以来数回に渡ってCeleron 533A MHzを仕入れて販売し、毎回即完売状態になっているとのこと。

 オリジナルで用意しているサービスもマニアックで、PCケースを車と同じ塗装方法で仕上げてくれるサービスを実施中。有名な車種であれば、色の指定方法として車種を告げることも可能で、実際の車の塗装と同じ方法で仕上げてくれるそうだ。過去には実際にBMWやNSX、フェラーリなどの指定で注文があったとのこと。価格は色によって違うそうなので、興味のある人は同店に相談してみるといい。

 現在はオープニングセールで格安品を多数販売中。また、購入者には先着順にオリジナル紙袋に入ったプレゼントを進呈している。ゴールデンウィークも終盤だが、まだチェックしていないという人は要チェック。なお、現在は12時開店、20時で閉店しているものの、定休日も含めて営業時間などはまだ正式には決まっておらず、変動する可能性もあるそうだ。

 店主・箱守氏の似顔絵と「Dr.K」の文字が入ったエプロンをつけている人がいたら、それが高速電脳のスタッフ。「ご質問は店員までお気軽にお聞きください」とは、店主・箱守氏の弁だ。

店 名 :高速電脳
連 絡 :Tel 03-5297-3210 Fax 03-3252-2421
住 所 :東京都千代田区外神田1-6-2
営業時間:12:00~20:00(暫定)

□高速電脳
http://www.ko-soku.co.jp/

[撮影協力:高速電脳]


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