●ショップ一問一答
▼こだわったポイントはどこですか?
高冷却が第一のコンセプトです。
PC一番の熱源、CPUには冷却性能で評判のThermalright ULTRA-120extremeを装着。これに風量豊富なebm-papstの120mmファンを搭載、冷却能力を高めています。
ケースには気密性に優れたAntec SOLOを選択しました。これは静音ケースの定番ですが、気密性に優れるこの製品は、冷却のための空気循環も優れています。要するに、「入口と出口以外から空気が漏れる」=割れたストローでジュースを飲むようなことがありません。
ケースファンはebm-papstを選択。フロントには92mm角を二基搭載、背面は1,600rpmタイプを搭載しました。フロントファンは1,400rpmの超静音タイプですが、背面の大風量ファンの排気でケース内が減圧されるため、低回転でも十分なエアフローを確保できます。また、このケースはサイドにダクトが無く、ULTRA-120extremeから放出される熱をそのまま背面FANから排気できるため、ケース内に熱を撒き散らすことがないのもメリットです。
高冷却なPCでも、静音性を犠牲にするのは我慢できない、という方も多いと思うので、ビデオカードはファンレスのGeForce 9600 GTを採用。PCIスロット部に補助ファンを付けることで、冷却性を確保しています。この補助ファンにはファンコンが付いているため、必要なければ回転数を落とし、静かにPCを使用できます。
高性能なPCが欲しいけど、騒音で部屋の環境が乱されるのは絶対に嫌!!…なんて方にもきっとご満足いただけますよ。
▼さらにカスタマイズするとしたら、お勧めはありますか?
冷却性能が高く、さらに高クロックなCPUにも余裕を持って対応できるので、予算が許すなら、さらにグレードの高いCPUをお選びになるのも良いかと思います。
また、冷却にとことんこだわるなら、CPUだけでなくメモリやHDD、その他の発熱源にもクーラーを付けることができます。ただし、高性能なビデオカードと、メモリ用のヒートスプレッダーは干渉しやいのでパーツ選びには注意が必要です。
熱伝導グリスをグレードの高い物に変更すると、クーラーを変えなくても冷却性能がさらにアップします。パーツはしっかり冷やして使った方が故障率も下がりますので、細かい部分ですが、自作をするならぜひこだわって欲しいと思います。
▼さらに安くするなら、どうしたらいいでしょう?
CPUに高度な処理能力を求めなければデュアルコアでも問題ないので、ここでまず1万5千円、クーラー類を標準品にすればさらに2万円、またゲームをしないならビデオカードのグレードを落とすことであと1万円5千円、さらにBlu-rayも削って合計6万円くらいは安くできるかと思います。
ただ、冷却を削ると、高負荷時にCPUクーラー/電源などの回転数可変ファンが高回転となり騒音が発生、場合によっては排熱しきれずにシステムの信頼性が低下するといった可能性もあります。やっぱり自作するなら、最新パーツを使わなければ楽しさが半減してしまうので、冷却には気を使っていただきたいところです。
ちなみに当店ではCPUクーラーもフェア開催中につきSCYTHEとThermalrightのCPUクーラーが6%お値引きとお安くなっております。冷却パーツは、ぜひ今回ご紹介させていただいた構成でご検討いただければと思います。
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