うたわれている120MB/sという数値はシーケンシャルライト/リード時の最大値。シーケンシャルリード120MB/sをうたう高速SSDはMtron MSP7000シリーズやSuper Talent FTM20GK25Hが発売されているが、最大書き込み速度は前者が90MB/s、後者が40MB/sという程度。ランダムリード/ライト時の速度特性などは不明だが、シーケンシャルリードとシーケンシャルライトの最高速度で見るならば、今のところこの製品がアキバのSSD最高速モデルということになる。T-ZONE. PC DIY SHOPでは独自にベンチマークも測定しており、シーケンシャルリード123.5MB/s、シーケンシャルライト132MB/s、ランダムリード22.13～118.5MB/s、ランダムライト0.957～47.07MB/sといった測定結果も掲示している。

　搭載チップはSLCタイプで、「代理店からは、“32MBのキャッシュメモリを搭載している”と聞いている」（T-ZONE. PC DIY SHOP）とのこと。キャッシュメモリの利用方法は不明だが、MB単位のキャッシュメモリを搭載する一般向けSSDはこれが初めて。

□関連記事
【5月24日】Super Talent FTM20GK25H(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20080524/ni_i_hd.html#ftm120
【2007年12月27日】Mtron MSP-SATA7025032(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20071227/ni_i_hd.html#m3225

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]

　この製品のスペックは、最大転送速度が120MB/s、平均シークタイムがリード4.2ms/ライト4.7msというもの。従来のRaptor （WD1500ADFD）は同84MB/s、4.6ms/5.2msというスペックで、これらを全て上回る。バッファ容量は従来同様の16MBで、プラッタ枚数については「150GBプラッタ×2枚だと思う」（T-ZONE. PC DIY SHOP）とのこと。

　また、HDD自体の物理形状が変更されているのも注目点。形状は2.5インチ/14.5mm厚のHDDにヒートシンクが付いたかたちで、ヒートシンクがマウンタの役割もはたす構造。このヒートシンクはネジを外すことで着脱可能だが、「改造行為にあたるため保証外になる上、そこそこ発熱もするので、あまり現実的ではない」（ショップ）とのこと。

　また、こうした変則的な構造のため、3.5インチSerial ATA-HDDを前提としたリムーバブルケースでは背面コネクタの位置が合わず、利用できないものと思われる。

□関連記事
【2006年2月11日】WD1500AHFD(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060211/ni_i_hd.html#mado
【2006年1月14日】WD1500ADFD(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060114/ni_i_hd.html#wd1500

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]

　インターネット経由で外出先からファイルの操作ができる「Webアクセス機能」や、iTunesサーバー機能を搭載している。

　同シリーズの容量が異なるモデルは3月に発売済み。

□関連記事
【3月1日】バッファロー LS-H250GL(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20080301/ni_i_hd.html#ls250

[撮影協力:ツクモパソコン本店II]

　一般的なUSBメモリより大型で、OS上では固定ドライブとして認識するのがUSBメモリとの相違点。パーテーションの切り分けやNTFS形式でのフォーマットにも対応している。同社のUSB高速化技術「TurboUSB」にも対応している。

　「耐衝撃2.5m」もウリ。

[撮影協力:ツクモパソコン本店II]