※ ディラック製品の発売を確認。
Atom搭載のPC自作キット2種類が発売された。
発売されたのは、Shuttle製キューブPC自作キットの筐体を流用したショップブランド製品(実売価格26,800~42,800円)と、ディラックが発売する「Noah Station Atom160」(実売価格24,000円前後)。いずれもIntelのMini-ITXマザーボード「D945GCLF」(実売価格8千~1.3万円)を利用した小型モデルだ。
なお、Atom搭載のPC自作キットとしてはAOpen LE200も発表済み。こちらは7月下旬に発売される予定とされる。
●初モデルはショップブランド、Shuttle製キットを流用
初の製品となったのは、オリオスペックが企画した「K45/AT」とそのシリーズ。これはShuttleのキューブ系PC自作キット「K45」「K45S」(実売価格各1.5万円)の筐体に、D945GCLF(実売価格8千~1.3万円)を独自に組み込んだものだ。
実売価格は、通常モデルのブラックタイプ「K45/AT」とシルバータイプ「K45S/AT」が26,800円、電源をファンレスACアダプタに変更したブラックタイプ「K45/ATF」とシルバータイプ「K45S/ATF」が42,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
これらの製品は、K45、K45Sからマザーボードを取り除き、代わりにD945GCLFを組み込んだというユニークな製品。低回転(800rpm)の90mmケースファンを搭載したり、チップセットファンを静音タイプに交換したりして、静粛性を高めているのも特徴で、ケースファンについては、供給電圧を5Vに下げることで回転数も2,000rpmから800rpmに落としている。
保証期間は1年(同店による)で、K45やK45Sにもともと組み込まれていたマザーボードは、製品には同梱されないとのこと。
キューブ系ケースを採用しているため拡張スロットは利用できるが、ベースとなった「K45」に5インチベイがないため、今回の製品にも5インチベイが存在しないといった制約がある。
●ディラック製品は薄型ドライブベイ搭載
もう一方のディラック「Noah Station Atom160」は、小型のMini-ITXケースにD945GCLFを組み込んだもの。カラーはシルバー/ホワイト/ブラックの3色で、実売価格は24,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)だ。
この製品の特徴は薄型ドライブベイがあることと、電源が80WのACアダプタ仕様になっていること。ドライブベイは3.5インチベイ×1で、ケースファンは8cm角の静音タイプ×1を搭載している。
なお、ベースとなったMini-ITXケース「Noah 800」シリーズはライザーカードを介してPCIスロット×1が使えるが、この製品にはライザーカードが付属しておらず、また仮に用意しても「チップセットクーラーと干渉して利用できない」(ショップ)とのこと。このため、拡張スロットは実質利用できない状態だ。
□オリオスペック
http://www.oliospec.com/
□ディラック
http://www.dirac.co.jp/
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| (オリオスペック K45シリーズ) |
| (ディラック Noah Station Atom160) |
[撮影協力:オリオスペックとSuperCOMとパソコンショップ アーク]