Thermaltakeが19日(土)に開催したユーザーイベント「サーマルキャンプ2008 in 秋葉原」のIntelセッションに“神様”こと天野伸彦氏が登場、「Core 2 Duoが搭載できる“メインストリーム向け”としても推していく」という同社のMini-ITX戦略をアピールした(イベント自体の詳細は別記事を参照)。
IntelのMini-ITXマザーボードというとAtomマザー「D945GCLF」が頭に浮かぶが、天野氏はその上位にあたるG45搭載モデル「DG45GC」やQ45搭載モデル「DQ45EK」を紹介、Mini-ITXマザーに注力していくことを説明した。
また、同社ではMini-ITXの電源仕様を「最低60Wクラス」と「最低150Wクラス」に整理して考えていることも解説。この分類は、60W級がAtomマザーなどを、150W級がTDP 65W CPUを乗せたG45/Q45マザーなどを指しており、これによってケースも異なってくるという。ケースはメーカー各社と協力して開発しているとされ、Thermaltakeのほか、AntecやMorex、AOpen、INWIN、HECなど、さまざまなメーカーが順次製品を発表していく見込みとのこと。
なお、今後の製品については「今年の後半に新しいプロセッサを出そうかな、と思っているんだけど、これはいかんせん熱い」という小話(?)をはさみつつ、来年後半には何らかのMini-ITXマザーボードが用意されることを示唆、さらにその先は「今後の売れ行きにかかっている」とした。
ちなみにこれらの解説中、Atomの消費電力を「4W」と説明した後で「たとえばデュアルコアなんかが出ると8W、かな?」というたとえ話を天野氏が披露。来場者から「Atomのデュアルって聞こえたんですが・・・・」とツッコミが入るという一幕もあった。
氏の回答は「(そう聞こえたのは)気のせいだと思います」という断言だったが、会場全体は爆笑状態。「なんせ暑いですからねぇ~」という天野氏の発言も飛び出した。なお、先週のAMDイベントでは、暑さで兄貴が失言しそうになるハプニングが起きている。
このほか質疑応答では、「22W」(天野氏)とされるAtomマザーのチップセット発熱について、「945チップセットを改良していく予定はないが、SiSさんのチップセットは通常10W前後なので、これらを使った製品が出てくる可能性はある」という回答もされている。
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20080712/etc_amdev2.html
| (Intel製品) |
[撮影協力:日本サーマルティク]