【 2008年9月6日号 】
2Dでファンレス、3Dで自動OCのビデオカード登場
EN9600GT MATRIX/HTDI EN9600GT MATRIX/HTDI
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 負荷状況に応じて自動的に性能をアップ、あるいは消費電力を抑えることができるユニークなGeForce 9600 GT搭載ビデオカード「EN9600GT MATRIX/HTDI/512M」がASUSから発売された。実売価格は約2.5万円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 同社のゲーマー向け製品「R.O.G.(Republic of Gamers)」シリーズのビデオカードで、独自の電圧/クロック調節機能や冷却システム制御機能を備えているのが大きな特徴だ。

 搭載している「Super Hybrid Engine」は、負荷状況に応じてカード電圧とクロックを調節する機能。負荷が高くなるとGPU電圧を通常時の1.2Vから1.301Vへ、メモリ電圧を1.9Vから1.92Vに上げ、またGPU/シェーダー/メモリクロックを通常時の600MHz/1,800MHz/1,512MHzから750MHz/2,000MHz/1,753MHzに上昇させて、性能をアップさせるという。

 一方、負荷が低い場合は、GPU電圧を通常時の1.2Vから0.9Vへ、メモリ電圧を1.9Vから1.8Vに下げ、消費電力を抑える。同社によれば、この機能によってカードの消費電力を46.27Wから32.44Wに下げることができるとしている。

 また、冷却システムを制御する「Hybrid Cooler」では、3D表示などの高負荷時にはファンとヒートシンクを併用して冷却するモードに、2D表示などの低負荷時ではヒートシンクのみを使った静音冷却モードに設定される。

 このほか、Windows XP/Vista上で電圧/クロックを手動で変更したり、電圧/クロック/負荷状態/温度などの情報を確認できたりするアプリケーション「iTracker」が付属。電圧/クロック変更機能については、「Optimized」「Gaming」「Power Saving」「Default」「User Defined」という5種類のプロファイルがあらかじめ用意されており、これらから選択して設定できる(User Definedでは任意の電圧/クロックが設定可能)。

 搭載メモリはDDR3 512MB。ブラケットは2段タイプで、PCへの装着時は隣接するスロットのスペースも占有する。映像出力端子はDVI-I(2ポート)とTV(HDTV対応)を装備。主な付属品はDVI-VGA変換アダプタ、HDTV出力ケーブル、電源ケーブル。


□EN9600GT MATRIX/HTDI/512M/プレスリリース(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.com/products.aspx?l1=2&l2=6&l3=651&l4=0&model=2347&modelmenu=1
http://www.asus.com/news_show.aspx?id=12700

 (ASUS EN9600GT MATRIX/HTDI/512M)

[撮影協力:ソフマップ 秋葉原 パソコン総合館パソコンショップ アークTWOTOP秋葉原本店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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