Foxconn独自の省電力技術「GPS(Green Power Saving)」などに対応した容量300WのATX電源「GPS300AB」が同社から発売された。80 PLUS認証済みなのも特徴だ。
実売価格は4,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。パッケージには「システムオフ時0.01W」といううたい文句も書かれている。
●対応マザーとの併用で省電力化
GPS300ABは、同社の省電力製品シリーズ「GREEN Series」に属するATX電源。GREEN Seriesの製品は、スタンバイ時や電源OFF時の消費電力を削減するGPSのほか、システムの負荷状態に応じて段階的に電力量を調節する「GoD(Green on Demand)」、マザーボードのBIOSやシステムの設定によりさらに消費電力を削減する「GSM(Green System Mode)」という3つの技術により、高い省電力性を実現するという。
これらはこの電源に加え、GREEN Seriesのマザーボードと連携して機能するもの。
同社では、昨年10月に発売された対応マザーボード「G31MG-S」とSamsung製対応電源でのテスト結果を公開しており、Intelのリファレンス環境との比較では、アイドル時で20.5%削減(消費電力50.7W)、スタンバイ/電源OFFで99.4%削減(同0.05W)できるとされている。
●利用方法は不明
ただし、今回の製品にはマニュアルが付属しておらず、機能を使うための具体的な方法は不明。GPS300ABには一般的なATX電源にはない「PS」と記された2ピンコネクタ付きのケーブルがあり、これを対応マザーボードに接続する必要があると見られる。なお、G31MG-Sにも「PWR_BU」とプリントされた用途不明のコネクタが搭載されている。
販売しているドスパラ秋葉原本店もGPSに関してはサポートしない意向で「GPSの使用方法、対応製品は不明で、保証できない」としている。なお、本体背面のスイッチを「Nomal mode」に切り替えれば、通常の電源として使用できるとのこと。
GPSについては“人柱”的な要素もあるものの、省電力性の高いPCを自作したい人にとっては要チェックと言える存在だろう。80 PLUS認証電源としては比較的安価なのも魅力だ。
□G31MG-Sプレスリリース(Foxconn Electronics)
http://www.foxconnchannel.com/news/news_detail.aspx?ID=en-us0000204
□関連記事
【2008年10月11日】FOXCONN G31MG-S(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20081011/ni_cg31mgs.html
| | Foxconn GPS300AB |
[撮影協力:ドスパラ秋葉原本店]