一見普通のMini-ITXケースに見えるこの製品だが、正面向かって右側面にVESAマウント金具がついているのが最大の特徴。「液晶ディスプレイ背面のVESAマウントに専用の突起型ネジを取り付け、ケース側金具をそれに引っ掛ける」という手順で、液晶ディスプレイ背面にこのケースを取り付け可能。引っ掛け穴は複数あるため、設置環境にあわせてケースを上下に調整できる。

　液晶上側にメモリカードリーダー、薄型光学ドライブベイの引き出し部（トレイ面が前面）、USB/サウンド入出力、電源スイッチと並び、液晶下側にはI/OパネルとeSATAコネクタが出る形になっている。ただし、ケース素材はスチール製、170W電源内蔵とケース重量は重め。

　ちなみに、23インチ液晶ディスプレイにパーツ組み込み前の本製品を取り付けた状態では、「奥側に少し傾けても転倒しない」程度の安定性。ショップでは「壁際に寄せるなど、できれば支えのある環境で使ってほしい」と説明している。なお、液晶にマウントせずに使うことももちろん可能。

　搭載ベイは2.5インチHDD×1+薄型光学ドライブ×1か、3.5インチHDD×1。電源容量は170Wで、先述のようにメモリーカードリーダーを内蔵している。拡張スロットはLowProfile×1で、「別途、ライザーカードを用意すれば通常サイズのカードも使えるが、その場合はドライブベイが全く使えなくなるため、今のところ取り扱っていない」（ショップ）とのこと。

　重量の公式データは無いが、おおむね2kg強と思われる。ケースサイズは幅88mm×高さ254mm×奥行き218.8mm。

□関連記事
【5月16日】液晶背面に取り付けられるMini-ITXケースが発売に、省スペース自作の新コンセプト？
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090516/etc_unitcom.html