初のネイティブ6コア版Opteronが発売された。発売モデルはOpteron 2427(クロック2.2GHz)と2431(同2.4GHz)の2モデルで、いずれもリテールパッケージ品。 6コアOpteronは、その名の通り1個のCPUに6つの物理コアを持つという新型のOpteron。コードネームは「Istanbul」で、現行 Opteron「Shanghai」をベースにコア数を4から6に増加させる一方、消費電力を従来通りに抑えており、ACP(平均CPU消費電力)は Shanghaiと同じ75Wとされている。 Socket Fに対応するのは従来同様で、対応するデュアルSocket Fマザーボードで使うことで12コアシステムを実現可能。「同時実行数」という点では、NehalemベースのXeonが4コア×Hyper- Threading×2 CPUで16スレッド実行可能だが、純粋なコア数では今のところこの12コアが(秋葉原店頭で入手できるものとしては)最大。 製造プロセスは45nm SOIで、キャッシュ容量は2次3MB(512KB×6)、3次6MB。これらのShanghaiと同スペック。 新機能としては、データベース、仮想化処理などを高速化するという「HT Assist(HyperTransport Assist)」を搭載。マルチCPU環境においてCPU間のキャッシュプローブ・トラフィックを低減することで、キャッシュの影響を受けやすいアプリケーションの性能が向上するという。HyperTransport 3.0や電力管理機能のAMD-P、仮想化技術のAMD-Vをサポートする点はこれまでと同じ。 AMDでは今回の2427、2431のほか、動作クロック2.6GHzの最上位モデル2435もラインナップ。こちらに関しては「少々遅れて入荷する予定」(USER SIDE マルチ・スペース)という。
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