イベントの公開セミナーでは、Windows 7新機能の解説や“改造バカ”高橋敏也氏による「Windows 7自作術」（別記事参照）が披露されたほか、アイ・オー・データとLoiLoがセッションを実施、それぞれの自社製品をアピールした。

　内容的には多岐に及ぶイベントだが、特に注目できたのがマルチタッチ液晶関連。

　自作PCでも利用できる液晶ディスプレイの発売予告と対応ソフトのデモがあり、「タッチ操作の自作PC」がいよいよ現実味を帯びてきた印象だ。

●マルチタッチ液晶をアイ・オーが計画、10月発売？

　試作品ということもあり、デモ自体はそれほど突っ込んだ内容ではなかったが、「2本指で右クリック」「指でお絵かき」など、タッチならではの操作も実演されている。

　ちなみに高橋氏、マルチタッチ液晶について「ゲームにも影響あるかもしれませんよね」と私見を披露。DSのゲーム「どきどき魔女神判！」を例に挙げていた。

　また、高橋氏の質問に答えたアイ・オー・データ担当者によると、「発売はWindows 7と同時期」「価格は通常の液晶ディスプレイより高くなる」という。

　価格に関しては、「できれば（通常モデルの）25％アップぐらいに抑えてもらえると…」（高橋氏）→「それは〜、まぁ、ない……」（担当者）、「じゃあ50％（アップ）とか2倍とか？」→「これ以上言うと会社に席がなくなるので（苦笑」（同）というやりとりも。

　デモされた液晶ディスプレイは21.5インチ/フルHD解像度で、PCとの接続インターフェイスはタッチパネル用のUSBが追加されている。正式発表は10月に入ってからになるという。

　なお、アイ・オー・データのセッションでは、Windows Media Center上で動作する新型チューナーBOX（参考出展）なども解説している。この製品はBS/CSデジタルにも対応する予定で、DTCP-IPに対応する可能性もあるという。

□アイ・オー・データ
http://www.iodata.jp/

●マルチタッチ操作の動画編集ソフト「LoiLo Touch」がデモ

エフェクト範囲をリアルタイム操作中
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　最大の特徴は、Windows 7のマルチタッチ操作を活かした設計で、「全ての操作がタッチでできる」のがウリ。セッションでは、hpのマルチタッチ液晶一体型PCでのデモが行われた。

　基盤となった従来製品、「LoiLo Scope」はGPU処理を活用した直感的かつ斬新なインターフェイスが特徴だったが、タッチ操作を加えることで、それに磨きがかかった印象。

　たとえば以下のような操作が可能だ。

• 画面上の動画アイコンを指でドラッグ/ドロップ/整理
• 編集タイムラインを指で操作
• 指で弾いてアイコンを整理
• 再生中の動画にペンやスタンプで落書き、落書き過程そのものが動画として残る
• 再生中の動画を指で指定してエフェクト処理。指を動かすとエフェクト範囲も移動する
• 2本指で動画を回転/拡大/縮小

　かなり未来を感じさせる仕上がりで、展示会場でも注目を集める存在になっていた。

　発売はWindows 7と同日の10月22日。パッケージ版とダウンロード版の2種類が発売される予定。価格は不明。

　なお、今後については「“複数人でタッチして使う”といったことも考えていきたい」（LoiLo）という。

□Windows 7
http://www.microsoft.com/japan/windows/windows-7/default.aspx

□Windows 7特集（Impress Watch）
http://www.watch.impress.co.jp/headline/extra/2009/windows7/

□関連記事
【2009年8月22日】Windows 7のセミナーが30日（日）開催
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090822/etc_ms.html

マイクロソフト Windows 7