【 2009年9月5日号 】 | |
SSDをHDDキャッシュとして使うアダプタが解説、現在開発中 SilverStone製 |
SilverStoneが自社製品を解説するイベントが5日(土)に開催、その中で「SSDをHDDの後付けキャッシュとして使う」という非常にユニークな製品「HDD BOOST」が解説された。現在開発中の製品で、発売時期は未定。価格レンジは「8千円を超えないぐらい」(SilverStone)という。
●リードはSSD、ライトはHDDに
この製品は、PCとSerial ATA接続する3.5インチベイ用のユニットで、ユニット内の2.5インチベイにSSDを装着(Serial ATA接続)、ユニットにあるSerial ATAコネクタを介してHDDも接続する、という構造。搭載したSSDがキャッシュになるが、制御方法が一風変わっており、読み込みは(データがあれば)SSDから、書き込みは常にHDDになるという。HDDに書かれたデータは次回のPC起動時にまとめてSSDに書き込まれ、それ以降はSSDから読み出すことになる。SSDにキャッシュされていないデータはそのままHDDから読み出される仕組み。
また、こうした構造を活かすべく、インストール手順もやや複雑なもの。
具体的な手順は(1)対象となるHDDをまずデフラグ、(2)その後、HDD BOOSTを装着、(3)BIOS画面の操作で初回のHDD → SSDコピーを実施する、という流れ。装着前にデフラグすることで、最初にSSDにコピーされるデータが増えるのだという。
●利用中のHDDに後付け可能、書き換え寿命にも配慮
やや複雑な面もある製品だが、「HDDとSSDを一体化する」というのはなかなか興味深いコンセプト。利用中のHDDにキャッシュを後付けできる点や、SSD書き込みがまとめて行われることによる書き換え回数の減少=SSD寿命の延長もメリットで、こうした点でも注目できそうだ。
ちなみにパフォーマンスについては「最大70%向上する」とされている。 なお、会場でデモ/紹介されたそのほかの製品は別記事参照のこと。
□SilverStone
http://www.silverstonetek.com/SilverStone製品