【 2009年10月24日号 】 | |
主流メモリがDDR3に実質交代?、DDR2は価格も上昇中 Windows 7による買い替え機運も影響? |
- Windows 7の登場と時をあわせるようにして、メモリの主役が交代しつつある。
店頭ではDDR3の売れ行きが増し、主流のポジションを磐石に。反面、これまで安価だったDDR2メモリがここ数週間で価格急騰、価格差が目立って縮小しつつある。
最近の売れ筋である2GB×2枚セットで見た場合、今週の最安値はDDR2(PC2-6400)で5,880円、DDR3(DDR3-1333)で7,350円。まだ確固たる価格差は存在するが、店頭では「DDR3ばかりが売れていく」という。
●3千円台だったDDR2メモリがいまや8千円台
DDR3との価格差が縮小
また、DDR2についてはその値上がり傾向も懸念材料。チップ価格の上昇と、それにともなう仕入れ価格の上昇でパッケージメモリなどが特に値上がり。一時3千円台で売られていた2GB×2枚セットが今では8千円以上で販売されている。
2GBメモリの価格推移一方のDDR3も値上がりしているが、上げ幅についてはずっとマイルド。今年4〜6月ごろに記録した最安値と比べると2〜3割値上がりしているものの、それでもDDR2に比べればずっと横ばいに近い。
こうした価格変動の結果、ショップは仕入れ価格の値下がりを待ち、来店者は値上がりしたDDR2メモリを敬遠、そして売れなくなったDDR2メモリが店頭での存在感を徐々に減じつつあるのが今の状況。
●Windows 7の影響も?
また、これに輪をかけているのがWindows 7による「買い替え」機運。ショップによると、Windows 7の登場で「一式組みなおしたい」という人が非常に増えたという。昨年から見ると、64bit WindowsやSSD、LGA1156/1366、Socket AM3など、コストパフォーマンスや実用性が大きく向上、あるいは大きな変化があった規格が多く、「この機会に全て更新」と考えている人も多いと思われる。
いずれにせよ、メモリの主流は実質交代した感が強い。現時点ではDDR2のほうが安価だが、先々の増設などを考えるならば、DDR3を選択したほうがそろそろ間違いないといえるだろう。
メモリ相場状況の詳細は「メモリ最安値情報」(24日調査)も参照のこと。
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