デスクトップPC用のPCI ExpressカードをノートPCで使うというユニーク、かつ安価な変換アダプタ。発売されたラインナップはPCI Express x16カード対応の「PE4H-EC2C」(実売価格14,980円)と、PCI Express x1カード対応の「PE3」(同5,980円)。ショップでは「研究用」「人柱向け」として販売している。 まず、上位モデルであるPE4H-EC2Cは、PCI Express x16対応の拡張カードをExpressCard/34スロットで使えるようにする変換キット。 キット内容は、PCI Express x16スロットを備えた基板、ExpressCard/34カード、両者をつなぐケーブル(Mini HDMIケーブルと同じもの)、ATX電源制御基板、マニュアルなど。スロット基板には電源供給が必要で、このためにATX電源制御基板が付属する。 ATX電源そのものは別売。 また、装着した拡張カードはx1モードで動作する。スロット基板には、「PCIe x1」から「PCIe x4」まで印刷されたコネクタがあり、スロット基板側としてはこれらを使ったx4接続も可能という。ただし、このキットでは、 ExpressCard/34カードが1本のみの出力のため、「x1対応」ということになる。 このほか、ExpressCardスロットから引き回したUSBコネクタもついている。なお、メーカーではPCIe x16ビデオカードについて「十分なメモリを割り当てることができない」「Can’t work in your laptop.」などと説明している。 また、6千円と安価なPE3は、PCI Express x1の拡張カードをそのままExpressCard/34スロットに装着する、という簡易なアダプタ。 ExpressCard/34カードの端に、PCI Express x1スロット付きのミニ基板が直付けされているという仕様で、電源もカードスロット出力をそのまま流用。外部から電源供給を受ける機構もついていないため、「電力不足などにより動作しない場合もある」(ショップ)という。 なお、スロット部品のエッジはフリーになっている。
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