【 2010年7月17日号 】
GeForce GTX 4シリーズの中堅モデル「460」が発売、2万円
※(7/13更新)FF XIVベンチの結果を追記。
※(7/14更新)イベントの内容を追記。


 GeForce GTX 4xx系の中堅モデル「GeForce GTX 460」を搭載したビデオカードが初登場、メモリ容量やクロックが異なる製品が各社から発売された。実売価格は2万円弱〜2万円台中盤(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

●大別すると768MB/1,024MBの2種類
 仕様に違いも


LOW設定のスコア
(玄人志向製 メモリ768MB)

HIGH設定のスコア
(Palit製 メモリ1,024MB)
 発売されたモデルを大別すると、搭載メモリはGDDR5 768MBとGDDR5 1,024MBの2種類、クロックは通常クロックモデルとオーバークロックモデルで、Palitではクロックが異なる2種類のオーバークロックモデルをラインナップしている。カードデザインもリファレンス品やオリジナルクーラーを搭載したものなど様々だ。

 GeForce GTX 460(以下GTX 460)は製品のグレードとしてはGeForce GTX 465(以下GTX 465)の下位にあたるモデル。ただ、CUDAコア数などはGTX 465より少ないものの、GPU/CUDA/メモリクロックや浮動小数点数演算性能などはGTX 465より高く、利用シーンによってはGTX 460のほうが高いパフォーマンスを示しそうだ。

 また、GTX 460ではビデオメモリ容量が異なる2タイプ(768MB版と1,024MB版)がラインナップされており、両者でROP数やメモリバンド幅などのスペックが異なる点も特徴の一つと言える。スペックは1,024MB版のほうが高く、メモリバンド幅やピクセルフィルレートに関してはGTX 465の数字も上回っている。

 768MB版/1,024MB版の共通スペックは、CUDAコア数336、クロックがGPU 675MHz、CUDA 1,350MHz、メモリ900MHz。ROP数は768MB版が24、1,024MB版が32。メモリインターフェイスとバンド幅は768MB版が192bit、86.4GB/s、1,024MB版が256bit、115.2GB/s。

●OCモデルや独自クーラー搭載品も発売

 今回登場したGTX 460搭載カードは、リファレンスデザインを採用したInnoVISION製品や、オリジナルデザインのMSI製品、Palit製品など様々。カードの厚さはいずれも2スロットサイズで、多くの製品はカード表面がカバーで覆われているが、MSI製の「N460GTX CYCLONE OC」は円形のヒートシンクやヒートパイプがむき出しになったユニークなデザインを採用している。

 また、スペックにおいてはPalitのオーバークロックモデル「NE5X460HF1102」も注目の存在。クロックがコア800MHz、メモリ2,000MHzと他製品より高く設定されているほか、ヒートパイプ搭載クーラーや4基もの映像端子(HDMI×1、DVI×2、VGA×1)を備えるなど、ハイエンドモデルとも言える製品になっている。

 また、外部電源端子については、確認できたものでは全て6ピンポートが2基装備されている。

●発売記念イベントを実施、OC耐性の高さをアピール

 製品の発売にあわせて、14日(水)には、ドスパラ秋葉原本店の店頭で、GeForce GTX 460の発売記念イベントが開催され、NVIDIA テクニカルマーケティングエンジニアやPalit 日本担当によるセッションが行われた。

 NVIDIAのセッションでは、GeForce GTX 460の基本機能の解説のほかに、オーバークロック耐性の高さやDirectX 9/10対応ゲームソフトでも20〜80%の向上が見られる点などを紹介、コストパフォーマンスの高さをアピールしていた。また、先日公開された最新ドライバ(Release 258.96)にも触れ、このドライバを利用することで、スクウェア・エニックスのベンチマークソフト「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク」(以下、FF XIVベンチ)のスコアが10%(OEM付属ドライバ比)向上することや、同ソフトでのSLIサポートの追加が発表された。続いて行われたPalitのセッションでも、NVIDIAと同様にGeForce GTX 460の魅力が紹介されていた。

●店頭では動作デモが開始、FF XIVベンチのスコアも掲示

 一部ショップでは店頭デモも開始、先日公開された「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク」(以下、FF XIVベンチ)のスコアが掲示されている。なお、FF XIVベンチのスコアだが、TWO-TOP秋葉原本店のデモ機(CPU Core i7-860,玄人志向製,ドライババージョン 258.96)の結果は、LOW:4457/HIGH:2471(共にメモリ 768MBモデル)、ドスパラ秋葉原本店の検証結果(CPU Core i7-860,Palit製)は、HIGH:2280(同 768MBモデル)、HIGH:2400(同 1,024MBモデル)となっている。


NVIDIAセッション

NVIDIAセッション

NVIDIAセッション

NVIDIAセッション

NVIDIAセッション

NVIDIAセッション

Palitセッション

じゃんけん大会

Palitうちわ
□NVIDIA
http://www.nvidia.co.jp/

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GeForce GTX 460

[撮影協力:パソコンショップ アーククレバリー1号店ドスパラ秋葉原本店TSUKUMO eX.TWO-TOP秋葉原本店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。