【 2010年9月8日号 】 | |
マウスやジョイパッドになるUSBコントローラ自作キットが発売 |
マウスやキーボード、ゲームパッドなど様々な機器として使える多機能の入力デバイス自作キット「USBマイクロマルチコントローラ」がビット・トレード・ワンから登場した。組み立てには半田ごてなどが必要だ。実売価格は2,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。USBマイクロマルチコントローラは、コンパクトなUSB入力デバイスを自作できるキット。パッケージには本体ケースや基板、コンデンサ、抵抗、タクトスイッチ、ボタンなど多くのパーツが納められており、半田ごてやニッパーなどの道具を使って組み立てると7ボタンのUSB接続コントローラが完成する。
完成後の本体は手のひらにすっぽり収まってしまうほどの小ささで、表面には黒い「十字ボタン」(4ボタン)とオレンジの3ボタンを備えるのみというシンプルなデザインだ。しかし、「動作モード」を変更することで色々な用途に使うことができる。
例えば、「ウェブブラウジング用マウス」モードにすれば、十字ボタンでマウスカーソルの移動、3ボタンでクリックやスクロール、「新しいタブで開く」などの操作が可能。また、「ゲーム用ジョイパッド」モードなら、十字ボタンと3ボタンのゲームパッドとして使用できる。
さらに、音楽の再生/停止や音量調整などが行なえる「オーディオショートカット」や、「デスクトップの表示」「エクスプローラの起動」などのショートカット操作に特化した「Windowsショートカット集」などのモードも用意されている。
これらのモードの切り替えは、7つのボタンのうち1つを押しながらUSB接続することで行なえる。また、PCから本体のファームウェア(ソースコード)を書き換えることで、ボタンに割り当てるキーを変更することも可能で、同社Webサイトでは書き込み用ソフトなども公開されている。
ソフトウェアは基本的にオープンソース。同社Webサイトではマウス用やキーボード用、ゲームパッド用のソースコードなども公開中で、これらを書き換えて自分好みのコントローラに仕立てることも可能だ。なお、製品に同梱されているマニュアルもPDFで掲載されている。
完成時の本体サイズは36×53×11mm(スイッチ部を除く)。対応OSはWindows 7/Vista/XP。なお、ソフトウェアは一切付属しておらず、ファームウェアの書き換えなどを行なうには同社Webサイトからソフトをダウンロードする必要がある。
半田ごてによる作業が要るなど、若干ハードルの高い製品と言えるが、コントローラ自体はシンプルながらファームウェアなどのオープンソース化により自由度を高めている点は大きな魅力。今後は、ユーザーによるユニークな自作ファームウェアが公開されるなどの広がりも見せるかもしれない。
□USBマイクロマルチコントローラ/プレスリリース(ビット・トレード・ワン)
http://a-desk.jp/modules/forum_hobby/index.php?cat_id=6
http://bit-trade-one.co.jp/BTOpicture/PreRelease/pre005-MMC.htmlビット・トレード・ワン USBマイクロマルチコントローラ [撮影協力:三月兎2号店]