【 2011年1月29日号 】 | |
共用PCの利用に注意、USBのキーロガーが販売中 |
キー入力を記録できるというUSB接続の小型キーロガーが店頭販売されている。
この種の製品は以前から存在していたが、USBタイプの製品が店頭販売されるのは稀。見た目はUSBメモリとほぼ同じで、悪用される可能性もあるので警戒が必要だ。.
●キー操作をファイルに記録この製品は、キーボードとPCとの間に接続することでキー入力の内容を記録できるというアイテム。
本体はUSBメモリと同じような大きさ、デザインで、USBキーボードとPCのUSBコネクタの間に挟んで接続すると動作、押下したキーが内蔵メモリにテキストファイルとして保存されるという仕組み。
ショップの説明によると、「打ったキーがそのまま記録される(日本語変換した場合、変換後の日本語としては記録されない)」「“wuw88”とタイプすると、キーロガーがUSBメモリとして認識され、ログを記録したテキストファイルが閲覧できる」とされている。メモリ容量は128MB。
ショップでの実売価格は5,250円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●共用PCの利用時は特に要注意こうした製品は、純粋な「記録用」として使われることも無いわけではないが、パスワードや暗証番号などの入力情報を盗み取る目的に悪用されることも多く、警戒すべき存在。
十分管理されている個人用PCは別として、オフィスやネットカフェなどの共用PCに、他者がキーロガーを仕掛けるのはそれほど難しいことではない。こうした製品が普通に出回っている以上、特に共用PCを使う前には、キーボードが接続されているUSBポートやPS/2ポートを目で見て、不審な機器がないかなどを確認したほうがよいだろう。
[撮影協力:あきばお〜零]