【 2011年3月19日号 】 | |
秋葉原/PCパーツショップへの地震/停電の影響まとめ |
東北地方太平洋沖地震とその後の計画停電は、秋葉原のショップにも影響を及ぼしている。
それらをまとめて紹介しよう。
●節電でデモ機が最小化
TVを流すショップも多数
まず、真っ先に気がつくのが節電への協力だ。店頭看板を消灯、照明も暗くしているショップが多いのはもちろん、各ショップとも動作中のデモ機を極限まで減らしている。デモ機自体はそのまま設置されており、見たい場合はスタッフに声をかけて起動してもらう、という方式だ。
ショップによっては、こうしたやり方をかなり徹底している例もあり、店内BGMやフロア隅の照明まで消した結果、「夜になると、“もう閉店ですか?”と聞かれることが多くなった」(TSUKUMO eX.)ということもあるほど。
なお、数少ないデモ機では、地震や原発の情報を得るためにテレビをそのまま流しているショップが多い。「揺れがきたら、すぐに店外に出てもらっている」と話すショップも多いので、地震の際には協力してほしい。
●一部ショップは短縮営業、営業時間はTwitterで告知
また、営業時間を見直しているショップも複数見られる。これは、節電と電車の運行状況をにらんだもので、「状況が流動的なので、日によって異なる可能性がある」(ショップ)とのこと。これまでのところ、12時〜18時はそうしたショップでもほぼ営業しているため、この時間帯を目安にするのがいいかもしれない。なお、営業時間を短縮しているショップでは「Twitterで随時告知する」としている例も多い。
●街としての影響も
街としての影響もいくつか確認できた。まず大きいのがラジオ会館の一時休業で、地震直後から18日(金)まで連続休業、19日(土)から営業を再開している。これは、「地震の影響を調査し、安全性を確認するため」(ラジオ会館)。階段などにヒビ割れを補修した跡も見られるが、「専門業者に調査を依頼したところ、表面のモルタルやタイルに問題が出ただけで、建物本体には問題が無かった」(同)ため、表面を補修して安全を確保、営業を再開したという。こうした告知については、同ビルWebサイトでも今後公開する予定とのこと。
また、一部ゲームセンターも一時営業を取りやめていたが、週末までに再開している。ただし、営業時間は短縮されている場合があるため、時間に関しては注意が必要だ。
このほか、千代田区により「頭上注意」の警告が取り付けられたビルや、入荷の問題で「一部メニューのみの提供」とする飲食店などもある。秋葉原に限った話ではないが、これらが完全に正常化するのはやや時間がかかりそうだ。
●PCパーツの流通は大きな混乱はなし
UPSやHDD、液晶などが売れ筋になお、PCパーツの入荷/流通状況は、店頭を見る限り、今のところ大きな混乱は見られない。ただし、「(液状化問題が発生した)千葉の海よりに倉庫があるいくつかの代理店からの入荷は不安定」(ショップ)という。
ちなみに来店者数は「一時は、半分ぐらいに落ち込んだ」(ショップ)が、木曜ごろから回復傾向という。売れ筋は停電対策としてのUPSや、バックアップ用のHDD/SSD、そして破損代替用(?)とみられる液晶ディスプレイ。また、LEDライトや電池なども購入者が多いとか。普段は注目されないUPSだが、各ショップともラインナップを急遽拡充、店内のいい位置で平積み販売している。
□Impress Watch 震災関連情報
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110312/etc_earthquake.html[撮影協力:パソコンショップ アークとオリオスペックとTSUKUMO eX.とZOA 秋葉原本店とイオシス アキバ中央通店]