新アーキテクチャを採用したAMD製CPU、「Bulldozer」ことAMD FXシリーズがついに単品で発売された。

　第一弾は4コアのFX-4100（3.6GHz/最大3.8GHz）と6コアのFX-6100（3.3GHz/最大3.9GHz）の2モデルで、実売価格はFX-4100が9,980円前後、FX-6100が15,000円前後（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

　なお、最上位モデルで8コアのFX-8150（3.6GHz）と、同じく8コアのFX-8120（3.1GHz）の発売については現時点では未定。FX-8150については、国内では水冷CPUクーラーとのバンドル品のみが500個限定で販売され、CPU単品では販売されないことが明らかにされている。

●新アーキテクチャ/32nm SOIのAM3+対応CPU
　クロック3.6GHz/最大3.8GHzの4コアと3.3GHz/最大3.9GHzの6コア

　Bulldozerアーキテクチャは、2コアを組にした「モジュール」を複数搭載したもの。各モジュールは、整数部分をコアごとに用意、浮動小数点部分や2次キャッシュ（2MB）は2コアで共有する、という独特な構造。このモジュールがFX-8150などの8コアモデルでは4個、6コアモデルでは3個、4コアモデルでは2個、それぞれあるかたち。3次キャッシュ容量は全モデル8MB。

　デュアルチャネルのメモリコントローラもCPUに搭載されており、1,866MHzまでのDDR3メモリに対応。グラフィックス機能は非搭載。

　また、自動的にオーバークロックを行なう「Turbo Core」は、半数のコアのクロックを最大まで高める「Max Turbo」と、TDPに収まる範囲で全コアのクロックを高める「All Core Turbo」という2種類の機能に拡張されている。

　具体的には、通常クロックが3.6GHzのFX-8150の場合、Max Turboでは4.2GHzまで、All Core Turboでは3.9GHzまで、それぞれクロックアップが行なわれる。

　現時点で正式に発表されているラインナップは計7モデル。詳細はPC Watch記事を参照して欲しいが、全モデルがクロック倍率の変更が可能な「Black Edition」である点も特徴だ。

　今回発売されたモデルのTDPは95W。

●ライバルは現行Phenom中堅モデル？

　なお、Socket AM3系CPUではPhenom II X4 960T Black Edition(3GHz/実売価格9,980円)やPhenom II X6 1090T Black Edition（3.2GHz/実売価格15,470円）が今回のCPUと同価格帯。AMDプラットフォームで自作する場合は、これらのCPUがひとまずの比較対象になる。レビューについては、PC WatchがFX-8150（3.6GHz）を使ったものを掲載中だ。

□AMD FX Processors（Advanced Micro Devices）
http://www.amd.com/us/products/desktop/processors/amdfx/Pages/amdfx.aspx
http://www.amd.com/us/products/desktop/processors/amdfx/Pages/amdfx-model-number-comparison.aspx

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【2011年10月18日】Bulldozer 8コア搭載PCの受注販売が開始
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20111022/etc_amd.html
【2011年10月12日】「Bulldozer」発売は10月下旬以降、対応BIOS搭載マザーも入荷
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20111015/etc_amd2.html
【2011年10月12日】AMD FXシリーズ最上位「FX-8150」ベンチマーク（PC Watch）
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/20111012_483000.html
【2011年10月12日】AMD、Bulldozerアーキテクチャの「AMD FX」シリーズを正式発表（PC Watch）
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20111012_483031.html

AMD FX

[撮影協力:パソコンハウス東映とツクモパソコン本店]