【 2011年11月25日 】 | |
1.2TBの高速PCIe-SSDが受注開始、公称ライト2,800MB/s ユニークな「ブラケット一体型ヒートシンク」も特徴 |
公称リード/ライト速度が最大2,800MB/sというハイエンドPCI Express SSD「Z-Drive R4 C Series」がOCZから登場、オリオスペックが受注販売を開始した。同店には1.2TBモデルのサンプルが入荷、ベンチマーク結果の掲示も行なわれており、ランダムライトで1GB/s超を達成したという。
実売価格は、シリーズ最大容量の3.2TBモデル「ZD4CM88-FH-3.2T」が358万円、ロープロファイル対応の1.2TBモデル「ZD4CM84-HH-1.2T」が134万8千円など(全6モデル)。納期は2〜3週間後としている(価格の詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●PCIe 2.0 x8対応の高速SSD
Z-Drive R4 C SeriesはPCI Express 2.0 x8接続のエンタープライズ向けSSD。独自アーキテクチャ「Virtualized Controller Architecture 2.0」の採用により、効率的なパフォーマンスの向上や、NANDフラッシュの寿命延長を実現したとしている。128bit/256bit AESによるデータ暗号化にも対応している。ラインナップは、カードサイズが異なる「CM88」と「CM84」の2種類。CM88はフルハイトで、800GB/1.6TB/3.2TBの3モデルが、CM84はハーフハイト(ロープロファイルサイズ)で、300GB/600GB/1.2TBの3モデルが、それぞれ用意されている。
採用NANDフラッシュはMLCタイプ。採用コントローラはSandForce SF-2281で、CM88に8個、CM84に4個、それぞれ搭載されている。公称性能(最大値)は、CM88がリード/ライト速度2,800MB/s、500,000IOPS、CM84がリード/ライト速度2,000MB/s、260,000IOPS。
また、RAIDチップ用のヒートシンクをブラケットと一体化することで、放熱性を高めているのも特徴。こうした構造のため、CM84ではロープロファイル対応スロットで使用する際に、ブラケットとともにヒートシンクを交換する必要がある(専用のロープロファイルブラケットが付属)。
同店では、CM84の1.2TBモデルで行なったベンチマークの結果も掲示されている。使用ソフトはCrystalDiskMark 3.0.1(64bit環境)。
ソフトのランダムモードではリード1,368MB/s、ライト588.7MB/sと、ライト性能が公称値を大きく下回ったものの、0Fillモードではリード1,599MB/s、ライト1,473MB/sだったという(いずれもシーケンシャルアクセス速度)。また、0Fillモードの512Kランダムライトで1,029MB/sと、実速度で1GB/s超を達成しているのも注目と言える。
□Z-Drive R4 C Series(OCZ Technology/アスク)
http://www.oczenterprise.com/ssd-products/z-drive-c-series.html
http://www.ask-corp.jp/products/ocz-enterprise/pci-express-ssd/ocz-z-drive-r4-c.html□関連記事
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