「HD映像をUstreamで配信するのに好適」（ショップ）というオリオスペックブランドのPC「QUIESPEC USTHD-H67」（以下USTHD-H67）が発売、受注販売が始まった。

　Lian Liのアタッシュケース風Mini-ITXケース「PC-TU200」を採用することで可搬性を高めているのも特徴。このケースは最上部に取っ手を装備、「アタッシュケース風」「岡持ち風」と呼ばれる可搬性の高さが特徴だが、具体的な活用例はなかなか無かった。

　実売価格は基本構成スペックで119,700円（BTO対応）。店頭ではデモ機の展示も行なわれている。

●「取っ手付きPCケース」を有効利用

　BlackmagicのHDMIキャプチャカード「Intensity Pro」やUstreamの映像配信ソフト「Ustream Producer」も組み込まれており、Ustream配信向けをうたっているのが特徴だ。映像を撮影するHDMI出力対応カメラは別途用意する必要がある。

　同店は、特にHD映像の配信に好適とアピール。UstreamでHD映像を配信する際にはPCにも高い負荷がかかるが、このPCであればCPU負荷は30〜40％程度に抑えられ、ノートPCを使用した時に比べ安定した配信が可能という。また、ストレージ容量も大きいため「配信中に差し込む素材なども大量に格納できる」（同）のメリットという。

　PCケースにはホットスワップ対応3.5インチシャドウベイが4基装備されており（1基は使用済み）、データ用ストレージが簡単に増設できる点もメリットとして挙げている。

　このほか、静かな室内でのライブ配信を考慮して、冷却システムの静粛性を高めたという点も特徴。CPUクーラーにProlimatechの「Samuel 17」を採用し、Noctuaの120mmファン「NF-P12-1300」を低回転（900rpm）で動作させることで静粛性を高めたという。

　便利なのが、PCケースに装備されているキャリーハンドル。野外でライブ映像を配信する際などにはPCを持ち運ぶシーンも増えるが、このPCならキャリーハンドルを使って簡単に持ち運ぶことが可能だ。

　なお、HD映像を配信する際は、インストール済みのUstream ProducerをUstream Producer Proにアップグレードする必要がある（アップグレード用シリアルナンバーの入手が別途必要）。

　光学ドライブはLG製DVDドライブ「GH22NS70」が、電源は80PLUS GOLD認証のHuntkey製300W電源「絢風300」がそれぞれ搭載されている。本体サイズは高さ320×幅210×奥行き360mm。

　ちなみに同店では、吸盤固定式/USBバスパワー動作の13インチディスプレイ「On-Lap 1301」と組み合わせたセット製品についても検討しているそう。

□オリオスペック
http://www.oliospec.com/
□製品情報
http://www.oliospec.com/quiespec_usthd_h67.html
□Intensity（Blackmagic Design）
http://www.blackmagic-design.com/jp/products/intensity/

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Lian Li PC-TU200

[撮影協力:オリオスペック]