HDDキャッシュに特化したという、新コンセプトの2.5インチSSD。メーカーはOCZで、公称容量64GB/128GBの2モデルが発売されている。 「SSDをHDDのキャッシュにする」というコンセプトは、同社のPCI Express型SSD「RevoDrive Hybrid」やIntel Z68チップセットで利用可能なSRTなどで実現されているが、「専用の2.5インチSSD」というのはあまり例がない。 最大のウリであるキャッシュ機能は、ライセンスが付属するデータキャッシュソフト「Dataplexキャッシング・ソフト」によるもの。 同ソフトがファイルの利用頻度を分析、高頻度で利用するものはSSDに、低頻度で利用するものはHDDに自動で割り振り、全体で高速アクセスを実現するという。 また、SSDそのものもこのソフト向けに最適化。例えば、経年使用による性能劣化対策に使われる「予備領域」は普通のSSDよりもかなり大きく、公称容量の半分を占めている。具体的には、NANDフラッシュを64GB搭載した「64GBモデル」では、32GBが予備領域として確保されており、PCからの認識は「32GB」になるという。 SSDの搭載コントローラはSandForce SF-2281で、インターフェイスは6Gbps対応。公称速度はリード最大550MB/s、ライト最大490MB/s(64GBモデル)/510MB/s(128GBモデル)など。HDDと組み合わせた際のパフォーマンスについてはOCZがベンチマーク結果を公開している。 なお、キャッシュ可能なのは「今のところ、システムの起動ドライブ1台のみ」「RAIDドライブにも適用可能」(OCZ)で、「既にインストール済みのシステムにも後から追加できる」(ショップ)そう。また、付属するDataplexキャッシング・ソフトのライセンスは1つのみ。「アクティベーションの関係上、別のPCに付け替える場合は、元のPCでアクティベーションを解除する必要がある」(ショップ)とのこと。ソフトの対応OSは32bit/64bitのWindows 7。 □関連記事 2011年10月1日】OCZ RevoDrive Hybrid(RVDHY-FH-1T)(今週見つけた新製品) http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20111001/ni_i_hd.html#revohybrid 【2011年10月29日】「バトルフィールド 3」をガッツリ遊べるPCを組んでみた!(SRTのテストあり) http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20111029/sp_bf3.html
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