E3-1200v2シリーズは、22nmプロセス製造のIvy Bridgeアーキテクチャを採用したLGA1155対応CPU。32nm製造のSandy Bridge版E3-1200シリーズと同じくエントリーサーバー向けのCPUで、2個以上のマルチCPU構成には対応せず、シングルCPU構成のみに対応している。

　特長として挙げられるのが、デスクトップPC向けのIvy Bridge版Core iシリーズと同様に省電力性が向上している点で、最も低いE3-1220Lv2は、TDPが17W（ショップによる情報）にまで下がっている。なお、TDPの表記ついては、ショップの情報と製品パッケージの記載に違いがあるが、「パッケージに書かれているTDPはIvy Bridgeの時と同じ、CPUのサーマルソリューション（CPUクーラー）に必要なスペックを示している」（ショップ）という。

　基本スペックについてはクアッドコア（Hyper-Threadingにより8スレッドまで対応）、キャッシュ8MB、Turbo Boostサポートなどで、Core i7とほぼ同様（E3-1220Lv2のみ2コア/4スレッド）。

　このほか、Intel VT-d、TXT（Trusted Execution Technology）といった機能を搭載するほか、ECCメモリもサポートされている。

　ただし、グラフィックス機能を備えるのは一部のモデルに限定されるので、モデル選びの際は要注意。

　Turbo時の最大クロックについては、ショップによれば、E3-1290v2は4.1GHz、E3-1280v2は4GHzだという。Core i7-3770Kの3.9GHzを上回るクロックが実現されているだけに、スペックや性能を重視する向きにとっても要チェックと言える。なお、この2モデルはグラフィックス機能は非搭載。

　対応マザーボードについては、Intel純正の「S1200BTSR」が同時に発売されている。また、PC DIY SHOP FreeTによると、ASRock製Z77マザーのZ77E-ITX、H77M-ITX、B75M-ITXに、E3-1275v2とE3-1245を搭載してテストしたところ、BIOSで正常にCPU名などが認識、POSTが正常終了することが確認できたという。このほか、ツクモパソコン本店は、同店BlogにXeon E3-1245 v2の動作検証表を掲載している。

□Intel Xeon E3-1245v2起動検証表（ツクモパソコン本店Blog）
http://blog.tsukumo.co.jp/honten/2012/05/ivy_bridgeintelxeon_1.html

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