【 2012年8月21日 】
初のNFC接続キーボードが登場、スマホを置くだけで利用OK
ただし使い捨て、電池は1年半

 スマートフォンが搭載するNFCを通信に利用、置くだけで入力できるようになるという初のキーボード「TK-FNS040BK」がエレコムから発売された。実売価格は10,580円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)

 ノルウェーのベンチャー企業「One2Touch社」との共同開発品とされている。


●NFCに対応した初のキーボード
 ペアリング不要、「置くだけ」で利用可

 この製品は、非接触ICカードの国際規格「ISO/IEC 14443 (RFID) Type A」に準拠したNFC対応の無線キーボード。

 NFCは、「本体とデバイスを近距離に置くだけで通信できる」という特徴があり、既に端末間通信やタグの読み取りなどに利用されているが、それをキーボードに使ったのはこれが初。

 使用の際は、予め専用ソフトをインストールする必要があるが、一度インストールしてしまえば、「キーボードの上に対応スマートフォンを置く」ことだけでキーボードが使えるようになる。ケーブルをつなぐ必要はもちろんなく、Bluetoothのようなペアリングも不要。最大通信距離は約10mmとされている。

 対応スマートフォンはNFC対応(NFC IP-1およびMIFARE)のAndroidスマートフォンで、OSのバージョンはAndroid2.3.4〜2.3.7およびAndroid4.0以上。なお、いわゆるおサイフケータイが備えるFelicaリーダーには非対応。現時点の具体的な対応機種としては「GALAXY NEXUS(SC-04D)」や「GALAXY S II WiMAX(ISW11SC)」が挙げられている。

 キー数は45個で、Q〜Tがスマートフォンの右側に、Y以降が左側に位置する配置。素材はシリコンで、折り畳めるのも特徴だ。また、専用ケースも付属する。キーピッチは15mmでキーストロークは1.0mm。重量は144g。

 なお、日本語入力には「ELECOM 日本語入力 powered by ATOK」を無償ダウンロードして利用可能。

●電池は充電・交換不可の「使いきり」
 動作時間は1日8時間で約1年半

 なかなか便利そうな製品だが、注意しなくてはならないのが、電源が充電式ではなく「使いきり仕様」になっている点。

 電池は本体内に「コイン型二酸化マンガン・リチウム1次電池」(製品情報より)が内蔵されているが、交換できず、消耗してしまうと製品全体が利用できなくなる。動作時間は「1日8時間利用時で約1年6カ月」とされ、かなり長期間動くようだが、理解した上で購入した方が良いだろう。


□TK-FNS040BK (エレコム)
http://www2.elecom.co.jp/peripheral/full-keyboard/tk-fns040/

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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120818/etc_nfc.html?ref=garank

エレコム TK-FNS040BK

[撮影協力:パソコンハウス東映]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。