1998年3月14日号
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そのほか今週気になった新しいモノ/動き
製品名は「SP98AGP-X」で、ATX/PBSRAM 512KB/AGP×1/PCI×2/(PCI/ISA)×1/ISA×2というスペック。現在出回っているものは厳密には「SP98AGP-X/woa」というサウンド機能を持たないタイプで(woaはWith Out Audioの意)、この後に続いてサウンド機能がオンボードになったタイプが投入されるようだ。マザーボード上にもサウンドチップ用と思われるパターンが用意されている。チップセット上には、おなじみの緑色ヒートシンクがついているものの、印刷されている型番は珍しく「Super TX」などといったOEM型番ではなく、そのまま「SiS5591」と書かれている(このほうがわかりやすくてよい)。キャッシュは「UT6164C64AQ-6」というチップで、6nsのもののようだ。電圧は2.0V~3.5Vまで対応、ベースクロックは60/66/68/75/83/90/100MHz、PCIバスクロックはそれぞれ30/33/34/32/33/30/33MHzと7パターンも用意されている。
もちろん、ベース100MHzについては公式サポートではないので、この点に関しては確実な動作を期待してはいけない。人気のあるASUSだけに、在庫ショップは実に10店以上と多数で、入手は容易だ。実売価格は13,800円~15,800円(「お買い得情報」を参照のこと)。
□ASUSTeK Computer(ASUS)
http://www.asus.com.tw/
・SP98AGP-X
http://www.asuscom.de/de/produkte/P5/sp98agp-x.html
リテールパッケージ版の価格が大きく下がるということは、Intel側がまた価格を下げてきたということを示している。今はまだ、少数のショップが先行して値を下げているだけだが、このあと続々と後を追うことになるのは必至。またPentiumIIの価格はしばらく大きく動きそうな気配になっている。
[撮影:DIJE]
180MHz版がほとんど姿を消したのと同時に、今度は225MHz版(75MHz×3)が出始めた。5店で取扱中だが(「お買い得情報」を参照のこと)、実売価格は14,700円~19,800円とややバラついている。WinChip C6は3月第2週に動作電圧3.3V(今までは3.52V)の200MHz版が出てきたりと、ここのところ確実に新しい動きを見せてはいる。ただ、なぜかあまり話題にはなっていないというのが実状ではあるが..。
なお、PCiN秋葉原ではASUS SP98AGP-XとC6 255MHzをセットにしたデモマシンを公開中だ。
[撮影:DIJEとDC-2E 協力:ツクモパソコン本店IIとPCiN秋葉原]
最近台湾を取材した人間によると、光華商場ではセラミックパッケージのMMX Pentiumが「クロックアップ可」といった宣伝文句とともに大量に並んでいたという。人によっては古い生産設備に切り替えたからでは? と邪推する人もいるが真相はさて?
[撮影:DIJE 協力:ソフトアイランド秋葉原店]
インターネット通販のページではその一部が掲載され、そこで注文も可能になっているので、一度参考に見ておくといい。お買い得品はすぐになくなってしまうので、早めに狙いをつけてダッシュするか、もしくはそのまま通販を申し込むのがおすすめ。
□2周年記念セール特価品
http://www.bless.co.jp/okaidoku/okaidoku.htm
現在、1号店では展示品のケースや、今では希少価値さえある1GB以下のHDDなどを格安販売中。HDDはWindows 98βなどOSのテストインストール用に購入すると、結構お得かも知れない。
[撮影:DCR-PC7+DVBK-W2000]
一度、2月中旬にはベース100MHz対応のPentiumIIがフライング販売されるのではないか、とここで書いたものの、実際にはいまだにそれは実現していない。実のところを言えば、2月に入り「来週には確実に入る」という話が一度流れたものの、そのあとは情報が錯綜し、どれもが信頼できない状態になってしまっていた。流通経路の段階でも混乱が生じていたらしく、ある流通筋などは「自分自身が振り回された」と嘆いている。
しかし、噂されている正式発表の日から約1ヶ月前となり、またそろそろフライング販売の動きが出始めている。前回のPentiumII 333MHzのときと同様、まずはアメリカのインターネット通販でPentiumII 350MHz(100MHz×3.5)を売り出し始めているところが現れている。ショップはASTAKというところで、商品名の欄には「KLAMATH 350/512K...sold on 3/11/98...... $850」と書かれている。「KLAMATH」は一世代前の開発コードネームなのだからガセでは?」と思われるかもしれないが、このショップは本来なら「Deschutes」と書くべきPentiumII 333MHzさえ「KLAMATH」と書いており、明らかに「PentiumII = KLAMATH」と決めつけているところなので、心配はいらない。PentiumII 333MHzのときで考えると、アキバでフライングが始まった時期と、このASTAKが販売を始めた時期とがほとんど重なっていたことを考えると、PentiumII 350MHzもそろそろアキバに出てきてもよさそう、とも思えてくる。
ただ、最近は価格が下がったせいもあって、Intelのリテールパッケージ版を優先して販売する傾向もあり、ベース100MHzのサポートのことも考えると、今回ばかりはフライングはないのではないか、という向きもある。いずれにしても、あと1ヶ月待てばデビューは確実なわけではあるが..。
□ASTAK
http://www.astak.com/
・CPU価格表
http://www.astak.com/p-cpu.htm
VIA MVP3チップセットを搭載したマザーボードのテストレポートがネット上に公開された。もちろん、ベース100MHz設定での動作確認レポートで、テストに使われたマザーボードはTMC TI5VG+(ES品)。先週からTWO-TOP秋葉原1号店5Fで展示されているAI5VG+のATXフォームファクタ版ということになる。
テストレポートを掲載しているのは、高速電脳の情報ページと、GRANDEVICEという個人運営のPC情報ページ。それによると、MMX PentiumとメルコのPC/100対応SDRAM使用した場合、なんの問題もなく100MHz×2.5=250MHzで動作してしまったそうだ。チップセットもそれほど熱が出なかったとのこと。HDBENCHによるベンチマーク結果なども出ているので、詳細はこれらのページを参照するといい。
□高速電脳
http://www.dtinet.or.jp/~hako/
・情報ページ
http://www.dtinet.or.jp/~hako/PVT.htm
□GRANDEVICE
http://www.gardencity.or.jp/~maruran/
・MVP3 Test
http://www.gardencity.or.jp/~maruran/mvp3.html