1998年5月16日号
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そのほか今週気になった新しいモノ/動き
しかし、需要あれば供給あり、というわけでBLESSでは「ART-833-3D用SPDIFデジタルオーディオケーブル」なる商品を600円で販売し始めた。といっても、実際には単なる平行2ピンのケーブルが1本あるだけなのだが、これでとりあえず、サウンドカードのSPDIF INコネクタとCD-ROMドライブのデジタルOUT端子をつなぐだけで手軽にCD-ROMドライブ経由のデジタル音声入力が実現できる。実際に同店で試したところ、きちんと動作したそうだ。さすがに、光ケーブルによる外部機器とのデジタル入出力などを行う場合は、4月11日号で紹介した改造情報ページを参考にしてやはり自分で改造するしかない。
とりあえずCD-ROMドライブ経由で手軽にCD-DAをデジタル記録したいという人には朗報というところか。ちなみに、この「ARISTO ART-833-3D」はデジタル入出力時にノイズが載るということが、ずいぶん前から課題になっていたけれども、最近その改善工作方法も発見されて話題を呼んでいる。興味のある人は、このあたりの情報もチェックしておくことをお勧めする。
また、このSPDIF関連では、SoundProのOEM型番と思われる「AUDIO EXCEL CMI8330A/3D」という刻印のあるサウンドチップを搭載したサウンドカード「Audio Excel Sound Card」が新たに登場しており、これももちろんSPDIF IN/OUTのコネクタが用意されているのを確認している。PC Chipsが絡んでいるだけに、今後もこうした同一チップながら別型番というチップがいろいろ出てきそう。このカードはソフトクリエイトFM館で販売中、価格は2,880円。
□今日の必ずトクする一言
http://www.tomoya.com/
・つひに我デジタル入出力付きサウンドカードの歪み取りに成功せり!!
http://www.bekkoame.or.jp/~jh6bha/higawari.html#980522
[撮影協力:BLESSとソフトクリエイトFM館]
Cyrix MediaGXm 233MHzを搭載し、MPEG1サポートのビデオとSoundBLASTER互換のサウンドがオンボードで、ビデオはNTSC出力が可能。起動時のBIOS画面から全てNTSCで表示できる(最大800×600ドット)。OSはWindows 3.1/95/NT 4.0をサポートしている。AT/PCI×1/(ISA/PCI)×1/ISA×1/DIMM×2というスペックで、MicroATXと酷似しているのが面白い。現在店内では、実際にテレビ画面を使ってデモを実施中。
28,800円という価格を高いと思うか安いと思うかは微妙なところかも知れないが、「レア物」という意味ではかなり価値は高い。同店では、MediaGXmの高クロック版が出たときにはアップグレード用として単体販売することも検討中だそうだ。
□Global Circuit Technology(GCT)
http://www.icon-gct.com/
[撮影協力:A-Master]
説明書によると、「フィルムラベル」(別途購入する必要がある)にプリンタなどでグラフィックを印刷し、それを25×25mmに切ってPC本体ケースに貼り、その上にこの透明エンブレムを貼ると、そのままオリジナルデザインのエンブレムになる、というもの。価格は6枚入りで980円(在庫ショップは「今週見つけた新製品」参照のこと)と安いので、気軽に買って試すことができる。同社では、わざわざホームページ上でPCS-00を使ったエンブレムの作り方に関するサポートページを開設し、さらに「こんなエンブレム(シール)を作ってほしい!」という要望をメールで受け付る(6月30日までの期間限定)など、非常に力を入れている。同社は一連の製品のヒットに気を良くしたのか、このエンブレム路線で驀進中だ。
また、エンブレムといえば面白い話がある。BLESSでは、WinChip C6の購入者に「POWERD BY WinChip」と書かれたエンブレムのプレゼントをはじめたところ、C6の売上が伸びたそうだ。少し前は、K6の硬質エンブレムに人気が集中したこともあり、こうした販促方法も有効なようだ。たかがエンブレム、と思うなかれ。
□スピタル産業
http://www.netlaputa.ne.jp/~spital/
[撮影協力:BLESS]
これを扱っているフロンティア神代東京秋葉原店では、現在店内で「Chandra2」とセットにしてデモ中。これが結構売れるとのことで、特に大きく宣伝しているわけでもないのに、問い合わせがよく来るそうだ。しかも、女性からの引き合いが多いというのが意外なところ。基本的にはノートPCのキーボードを打ちやすくするためのスタンドとして人気を呼んでいるらしい。モバイル系ヘビーユーザーには、もちろんレア物のノート用アクセサリーとして関心を呼び、デザインの良さも人気の秘密のようだ。実用的な点で言えば、一部のミニノートPCは底面部分が火傷するのではないかと思えるくらい熱くなるものがあるので、そういう機種を使っている人には必需品と言えるかも知れない。価格は5,980円。
[撮影協力:フロンティア神代東京秋葉原店]
製品名は「M5ALA」。ATX/AGP×1/PCI×4/ISA×2/DIMM×2/PBSRAM 512KBというスペックで、メモリスロットが少ないという以外は特に何の変哲もない製品(SIMMスロットのパターンが4つあるものの、使われていない)。もちろん、ベースクロックは60/66/75/83/100MHzにそれぞれ設定できる。価格は驚くなかれ、13,800円(パソコン工房秋葉原1号店、同3号店)。Socket 7でベースクロック100MHzに対応した製品といえば、今は2万円近いというのが相場だが、この価格だと「ダメ元」で気軽に買えそうだ。先週には、SOLTEKからも「SL54U5」というMVP3搭載のマザーボードが13,800円(JC-WORLD)で販売開始になっていることもあり、いよいよマイナーブランドメーカーからの価格攻勢が始まりそう。思い起こせば、Socket 7でAGPに対応した製品というのも、こうしたマイナーブランドメーカーからの激安製品の登場で一気に価格が落ちていったもの。
公式に100MHzサポートをうたったAMD K6-2(旧称:K6-3D)も発表間近との報道があり、Socket 7もまたいろいろと騒がしくなりそうだ。
□BIOSTAR
http://www.biostar.com.tw/
・M5ALA
http://www.biostar.com.tw/!english/-product/!mb/m5ala.htm
[撮影協力:パソコン工房秋葉原1号店]
が、実際のところはどうかというと、そうした記事の投稿も冗談半分で書かれているものがほとんどで、むしろまた「インド」というキーワードで話題になるなど追い風とも言える状況になっている。少なくとも、ブランド浸透の促進という意味では確実にプラス効果だったと言える。そもそも、JTSというメーカーはアメリカの会社で、単に工場の一部がインドにあるというだけのことなので、良くも悪くもどうとでも取れるというのが実際のところ。
ただ、肝心な一番のウリである低価格という点ではだんだんとほかのメーカーの製品に追いつかれつつあり、特に4.3GBクラスでは、SeagateやWesternDigitalなどの製品でも探せばジャスト2万円付近のものがちらほら見かけるようになってきている。JTSでは4.3GBで2万円を少し割る程度なので、それほど差はなくなってきているわけだ。JTS製HDDに対して対抗意識を燃やしているショップもあり、「インドカレーよりぜったいおいしいよ!」というキャッチコピー付きで4.3GB HDDのセールをやっているところもあったりする。核実験のニュースよりは、純粋に市場競争の点で敵を増やしてしまったということのほうがよっぽど問題のよう。どうやら、「スピード+低騒音+低価格+ブランド」の効果で波に乗ってきたJTSも、これからが正念場となりそうだ。
[撮影協力:BLESS]
同社が詳しく明かしていないため、この土地の利用目的についての真相は不明だが、アキバ界隈ではやはりT-ZONEの店舗出店のため、という説が有力になっている。なにしろ、この付近はPC/AT互換機系ショップを中心としたかなりの激戦区で、ここに店舗以外の利用で土地を取得するはずもない、というのがその根拠。具体的には、少し前に亜土電子が「アニメ+PC」の合体ショップを出す計画があるという報道がなされていることから、その店舗がここに建つのではないか、と言われている。ほかにも土地取得の金額や、共同出資者の噂などいろいろ飛び交っているけれども、このあたりの信憑性は判断が難しいところ。
いずれにしても、亜土電子がここで何かを始めるということはほぼ確実で、特に「アニメ+PC」ということが本当であれば、アキバの今後を占う意味でも非常に重要な動きと言える。とりあえず今はまだまっさらな土地で、ビル建設から始まることになるので、しばらく先の話にはなりそうだが..。
アキバ関連では、通販のみとはいえTWO-TOPが販売を始めたことで、また話題を呼んでいる。今のところ台数限定となっているものの、インターネット通販の部門ではトップのショップが始めたという意味でも注目度は大。価格も比較的安い。アキバのPC/AT互換機系ショップでは、ほかにもmpmanの店頭販売を検討しているところがあり、またある大手パソコンショップが近々販売を始めることもわかっている。
アキバで最初にmpmanを扱ったあきばお~では、最初の販売ロットはすぐに完売するなど予想以上の売れ行きになっているそうで、「mpman」は草の根的にどんどん広まる動きを見せている。
□mpman
http://www.mpman.com/
□MP3.ne.JP
http://www.mp3.ne.jp/
□話題のmpman 販売開始!(TWO-TOP)
http://www.twotop.co.jp/tuhan/sale/mpman.html