1998年9月12日号
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そのほか今週気になった新しいモノ/動き
変更点のもっともわかりやすいところでは、大きく書かれた「M II」の文字の違いが挙げられる。従来は点描式の太字フォントで書かれていたものが、最近のものでは全て塗りつぶされた太字フォントになっている。また、バスクロックや電圧値を示す文字列のフォントも、極太フォントからやや細めのフォントに切り替わっている。さらに、(R)など記号の文字サイズが変更・省略されているといった変化もある。これらは新旧の製品を並べてみると一目瞭然なのだが、実のところ、単体で見たときには一見しただけではほとんどわからない。これを納入した正規代理店でさえ、ショップからの指摘で「そう言えばそうですねぇ」と答えたという…。
IBM製と違って形状に変化はない。正規代理店経由の製品のため、リマーク品などの心配はないが、少なくとも予備知識として覚えておく必要がありそう。なおCyrixといえば、ナショナルセミコンダクタージャパンがホームページ上で実施している「ハワイ旅行が当たるCyrixに関するクイズとアンケート」の締め切りがあと数日(15日が締め切り)と迫っているということも、1つの予備知識(?)として役立つかも知れない。
□ナショナルセミコンダクタージャパン(株)
http://www.nsjk.co.jp/
・Cyrix日本語ページ
http://www.nsjk.co.jp/cyrix/
[撮影協力:PCiN秋葉原]
これは同社が開発したIDE-SCSI変換チップを内蔵したもので、Flash ATAカード(CF、SmartMediaなども含む)をPCカードリーダー部でいったんIDE接続として認識し、最終的にSCSIインターフェースでデータ転送させる製品。この方法だと、OSからFlash ATAカードをSCSI接続の「リムーバブルメディア」として認識するため、Hot PlugをサポートしないWindows NTでも、Flash ATAカードを随時抜き差しして読み書きすることができてしまう。つまり、デジカメでFlash ATAカードを多用する人にはうってつけというわけ。今までにも、外付けタイプでほぼ同様の機能を持った製品が各社から出ており、また、一部のパラレル接続PCカードリーダーでも同様のことができたものの、これらは価格やスピードの点で不利なところがあった。
もちろんWindows 98などでもまったく同じように使えるので、デスクトップPCでフラッシュATAを頻繁に読み書きしたいという人には、いいお買い得品と言えるかも知れない。Type 3のPCカードスロットが1つあり、PCに内蔵する際には3.5インチベイを1つ使用する。
T-ZONEを運営する(株)亜土電子工業がブロックE1で大きな土地を取得したことは、5月に書いたとおり。この土地の使用目的については、その当時から様々な憶測が飛び交っていたが、具体的な動きがいよいよ出てきた。その土地に建築計画の告知が出されたもので、それによると、建築物は「(仮称)亜土電子工業秋葉原ビル」で、建築主は(株)亜土電子工業。そして、設計者は「(株)セガ・エンタープライゼス一級建築士事務所」となっている。これは「アニメ+PC」ショップ、もしくは「ゲーム+PC」のショップになるということか。地上5階、地下1階の建物で、'98年11月2日に着工、'99年10月31日に完了予定となっている。 |
Pentium II Xeon 400MHzに1MBキャッシュ版のリテールパッケージも登場した。TWO-TOP秋葉原1号店とTWO-TOP秋葉原2号店が販売を始めたもので、ショーケースでの展示も行っている。リテールパッケージのデザインはキャッシュ512KB版と同じ。価格は478,000円。サーバー向けの製品とはいえ、これはアキバで販売されたIntel製CPUの価格としては過去最高ということになる。この価格では、さすがにパーソナルユースで買うことを検討する人はいないだろうが、ショップに行って見るだけなら、もちろんタダだ。 |
VoodooとVoodoo2チップ搭載のビデオカードが一段安の動きを見せている。Voodooでは、カノープスのPURE3D LXのバルク品が1万円割れで多くのショップで販売中。平日中に8,800円で販売しているところもあったが、これはもちろんすぐに売りきれた。PURE3D LXは、テレビ出力コネクタがないものの、チップ用クーラーのPURE KOOLがついてくる。12MBメモリ搭載のVoodoo2カードでは、DCSブランドの製品がTWO-TOP秋葉原1号店で21,800円。さらに新装開店したOVERTOPでは、新装開店セールでSkywell製のカードが19,800円と2万円割れの価格も出ている。Voodoo系のカードも、ずいぶんと手軽なものになってきたものだ。 |
まだ発表されていないDiamond製のサウンドカードが一部ショップで販売中だ。製品名は「SONIC IMPACT S90」。AurealのVORTEXチップを積んだPCIサウンドカードで、価格は5,980円。販売しているのはツクモパソコン本店IIとTWO-TOP秋葉原1号店の2店。Diamondは、新型のVORTEX 2を積んだ「Monster Sound MX300」を発表したばかりだが、VORTEX採用のこの製品はまだ未発表。メジャーブランドのサウンドカードでフライング販売というのは珍しい。なお、この製品はカードのデザインがTurtle BeachのVORTEX搭載サウンドカード「Montego A3DXstream」とソックリ。ただし、MontegoにはSPDIF端子があるものの、S90にSPDIF端子はない。 |
韓国のHoontechが開発した新型PCIサウンドカード、Sound Track 128シリーズが一部ショップで販売開始になっている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。「Sound Track 128 DDMA Ruby」と「Sound Track 128 DDMA Gold」の2種類があり、どちらも同時発声数62音の性能を持つ。両者はDAC性能とメモリ搭載量などが違い、価格はそれぞれ22,800円と12,800円。間違いやすいが、Goldの方が下位モデルだ。特筆すべきは、どちらも「Digital I/O Board II」という高機能デジタルI/Oカードが取りつけられる点で、これを使うと、デジタル入出力用の同軸/光コネクタ/CDデジタルINなどのインターフェースがフルに使えるようになる。この点で、まさにLive!とライバルというわけ。サウンドマニアな人なら、一度チェックしてみてはいかが? |