1998年10月31日号 |
製品ラインナップは、EP-ML11(Socket 370/440LX/AT)/EP-ML21(Socket 370/440LX/ATX)/EP-MB21(Socket 370/440BX/ATX)/EP-MZ21(Socket 370/440ZX/microATX)の4モデル。Web上では詳細な仕様や製品写真まで掲載されているので、興味のある人は見ておくといい。ただし、掲載されている製品写真は明らかに既存製品の写真を元に無理やり加工した跡がみられ、「完成予想図」程度のものでしかないのが残念。なにしろ、チップセットのマーキングがいい加減に書きなおされていたり、ISAスロット部分を切り抜いて単に連続コピーしているため配線パターンが不自然に切れていたり、スロット間の間隔が異常に狭かったりと、思わず笑ってしまう写真も中にはあったりする。そもそもIntel自身は440ZXもSocket 370も'99年だと言っているため、信憑性のほどは不明なのだが…。
今週、アキバではそのENPC Technologyの製品である440BXチップセット搭載マザーボード「EP-KB21」がデビューしている。価格は14,800円(パソコン工房秋葉原3号店)。仕様にそれほど目立った点はないものの、このメーカーの製品にはある種の「未知の魅力」がありそう。440ZXとSocket 370対応のマザーボードをいち早く発表したことへの敬意もこめて、ENPC Technology製マザーボードを使ってみるというのはいかが?
□ENPC Technology
http://www.enpc.com.tw/
・New Products
http://www.enpc.com.tw/enpcnew.htm
・EP-KB21
http://www.enpc.com.tw/EP-kb21.htm
[撮影協力:パソコン工房秋葉原3号店]
ひとつは反射型カラー液晶を搭載したザウルスカラーポケットの限定モデルで、なんと全面ボディが迷彩色という変り種。一見するとまるで軍仕様の特別モデルのようで、インパクトは強烈。ただし、これを人前で使う勇気のある人だけが買える製品ではあるが。ほかに女性用のスパークリングピンクモデルもあり、どちらも実売価格は99,800円。通常モデルより約1万円ほど高い。オリジナルソフトケースなどの特別プレミアムつきだ。確認できた範囲では、T-ZONEミナミ5Fで即納販売中。ただし、残りはわずかだそうだ。人とは違うものを使いたいという人にとっては絶好のチャンス。ところでこの限定モデル、まったくシャープから事前の発売予定アナウンスがなかったのはなぜだろうか?
もうひとつは、昨年話題になった名刺サイズのPDA「REX」の日本語版。もともとREXのOEM供給元だったCITIZENが発売したもので、製品名は「DataSlim」。REXの黒と違ってボディカラーは銀色で、見た目も剛性のあるしっかりした印象を受ける。このPDAはPCカードスロット経由かシリアル経由でPCとデータ交換できるほか、単体でも日本語入力できてしまうから驚き。反射型モノクロ液晶の視認性も優秀で、実物を手にすると物欲がフツフツと沸いてくること間違いなし。Pilotやザウルスでも持ち歩くには大きいと感じている人にはぴったりかも知れない。価格は17,800円~19,800円で、複数のショップで在庫を確認している(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
腕時計型PDAといい、PDAの世界はいつもユニークな製品があふれていてなかなか楽しい。さて、あなたなら買う?買わない?
□シチズン時計(株)
http://www.citizen.co.jp/
・DataSlim
http://dataslim.angel.co.jp/
□シャープ(株)
http://www.sharp.co.jp/
・ザウルスカラーポケット
http://www.sharp.co.jp/sc/eihon/mi310/text/index.html
[撮影協力:T-ZONEミナミ]
PCI版が出てほぼ1ヶ月を経て、やっとCreativeからAGP対応の3D Blaster Banshee(16MB SGRAM)が出た。Voodoo Banshee搭載のビデオカードといえば、今まで一部ショップで販売されていたQuantum3DのRAVENを除いて全てPCI対応のみという状況で、メジャーブランドからの早いAGP対応製品デビューが望まれていた。価格は18,000円前後で(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、PCI版より少し高めという価格設定になっている。かなりの数が出回っているので、入手性は問題なし。また、来週にはマイナーブランドの格安AGP Bansheeカードの入荷予定があるとするショップもあり、Voodoo Banshee人気はこれからが本番となるのかもしれない。 |
CD-Rメディアも読める第2世代DVD-ROMドライブの価格が、ようやく1万円を割った。現在格安で出回っているドライブは、Panasonic SR-8582-BというATAPIインターフェースの製品で、DVD-ROMは2倍速、CD-ROMは20倍速の性能を持つ。複数のショップで9,000円前後で売られているほか、DVDデコーダーカードとセットで12,800円で販売している例もある(詳細は「その他のお買い得情報」参照のこと)。5倍速DVD-ROMドライブが出回り始めたと同時に下がったという展開が、実にわかりやすい。ソフトDVDデコーダー単体の販売がもうじき始まる予定もあり、ようやくCD-ROMドライブからDVD-ROMへの移行が現実的な状況になってきたようだ。 |
FICのVB-601-Vに続いて、Soltekからも440BXピン互換のApollo Proチップセット(つまりApollo BX)を搭載したマザーボードが登場。製品は「SL-67CW」。先日都内で開いたVIAのセミナーでは、440BXピン互換のApolloProは出荷ストップになったと言っていたはずなのだが…。ノースブリッジのチップにはしっかり「VT82C692BX」と刻まれていた。アジア限定で出荷しているらしい、という流通筋の情報もあるのだが、これはあくまでも憶測の域を出ない。このままいろいろと出てくるのか、それとも数少ないレア物なのか、しばらく様子を見ないとなんとも判断がつかない。Apollo Proの混沌とした状況はまだ続きそう。価格は12,800円(PCiN秋葉原)。 |
AMDからK6-2/350のリテールパッケージが発売になっている。価格は20,500円~21,800円(詳細は「今週見つけた新製品」を参照のこと)。バルク品より少し高いが、これはむしろ保証書とCPUクーラーがセットであることを考えると割安と言える(バルクは19,000円程度が最安ライン)。ただ、確認できた範囲では在庫ショップがまだ4店と少ないのが難点。今回のK6-2/350リテールパッケージの登場は、K6-2/350のバルクが出た8月下旬から2ヶ月を経ている。さて、もうじき発表される予定の新型K6-2ではどれくらい短縮されるだろうか? |
円高になって急激に価格が下がっているのは、何もビデオカードやCPUだけではない。IDE HDDもこのところ大容量モデルを中心に急落の動きが続いている。先週あたりから10GBのHDDは3万円を割り始め、8GBは2万円前半、6GBは1万円後半という価格帯が増え始めている。旧モデルの処分で起きているのはもちろん、最新現行モデルでも動きは活発で、特にSeagateやIBMで値下がりが激しい。ショップに聞くと、「価格が下がってから売れ筋が6GBから8GBに移りつつある」「10GBがよく売れる」などの声があり、確実に価格の安くなった大容量モデルが売れている様子。約1年前に1GB=1万円の単価になったと喜んでいたことを考えると、今の10GB HDDはもうそれから1/3以下の単価になっているわけで、PCパーツは本当に何から何まで恐ろしいほど価格が下がっている。今週のHDDの価格は「その他のお買い得情報」を参照して欲しい。 |