外国製のオールアルミ製ケースが2種類登場
香港製のケースを取り寄せて展示しているのはC'z 。このケースは香港Chilli Computerの製品で、なんと1/4インチ厚(約6.3mm)という肉厚のアルミ板を使ったオールアルミケース。名前は「PROFESSIONAL 1/4"」。プラスチックの外カバーはなく、フロントパネルも含めてすべてアルミ材が剥き出しという徹底した本当の意味での「オールアルミケース」になっている。
削り出しのアルミ板は綺麗にアルマイト加工され、色は銀/青/黒/緑/紫の5色が用意されている。見た目には「板を貼り合わせて作った真四角のケース」で、曲線がほとんどない。また、各アルミ板は全てボルトで固定されているため、ケースを開ける際にもボルトをはずす必要があり、電源ファンの穴やI/Oコネクタ類に必要な穴は全て打ち抜き加工という豪快さ。金属質の素材感たっぷりなうえに肉厚で、ボルトが見えているところなどは、かなりヘビーデューティーな印象で、こうしたセンスに惹かれる人は一目惚れすること間違いなし。フロントパネルも、ドライブベイのカバー部分がスライド式のアルミ板で開閉したり、アルミ板に直接埋め込まれたLEDが点滅したりと、シンプルな構造ながら人目をひく演出が施されている。
ただし、300W電源付きのATXケースとはいえ、奥行きがかなり短いため、使用できるマザーボードが限定されそうだ。同店では、どのマザーボードで使えるのかを追って公開する予定とのこと。現在、全5色のケースを店頭で展示中。8月上旬発売予定で、価格は25,800円。
韓国製のオールアルミケースは「COMTEC CTC711」という型番の製品。ツクモパソコン本店IIでデモ機が展示されているほか、ソフマップ1号店 Chicago Windows専門館 ではすでに販売が始まっている。こちらはオールスケルトンのケースで知られるCOMTEC KOREAの製品で、金属ボディが全てアルミ素材になっているほか、プラスチックカバー部は例によって半透明のスケルトン。側面とフロントパネルには一部色がついており、透明/青/緑の3種類がラインナップされている。ただし、使用されているアルミ素材はかなり柔らかく、ドライブベイなどは指で掴んで動かすとたわむほど。ケースとしての強度や剛性という点にはあまり期待しないほうが良さそうだ。実売価格は電源なしで19,799円とやや高めだ。
ほかのメーカーからもオールアルミのケースが発売される予定があり、スケルトンの次にはアルミのブームがやってきそうな気配だ。
□Chilli Computer
http://www.chilli.com.hk/
□COMTEC KOREA
http://www.comteckorea.com/
[撮影協力:C'z とツクモパソコン本店II]
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