【 1999年8月21日号 】

Pentium IIIは大幅値下げでAthlon狙い撃ち

AthlonPentium III

 Athlonの登場でx86 CPUで最速の冠をAMDに奪われたIntelは、Pentium IIIの値下げで対抗。各ショップは週明けのIntel CPU価格改定を先取りし、Pentium IIIの実売価格を大幅に下げている(詳細は「CPU最安値情報」参照のこと)。

 600MHzだけは先週比1,500円安の77,500円と最安値はそれほど下がっていないものの、550MHzと500MHzは共に約16,000円安という劇的な下がり方で、550MHzは一気に6万円割れの59,800円、500MHzは2万円台間近の32,800円となっている。この3モデルの最安値をよく見てみると、アキバでのAthlon同クロックモデルと価格がほぼ一致するから面白い。つまり、今回の価格改定はまさに「Athlon狙い撃ち」であることがわかる。これで単純にAthlonとPentium IIIを同クロックで比較した場合、Slot 1とSlot A用マザーボードの価格差を考え合わせると、トータルのコストはPentium IIIの方が有利になるというわけ。

 Pentium III 450MHzの最安値も23,980円にまで下がっており、値下げに次ぐ値下げでPentium IIIは全体的に値ごろ感が強くなっている。新しさのAthlonか、値ごろ感のPentium IIIか、その選択は買う人次第。


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