Athlon 650MHzとK6-2/500発売でAMDがCPU性能トップへ
AthlonでPentium IIIを抜き、K6-2でCeleronに追いつく
【Athlon 650MHz販売中】 | 【Athlon 650MHz Marking】 |
【Athlon 650MHz販売中】 | 【Athlon価格表】 |
【K6-2/500入荷しました】 | 【K6-2/500表】 |
●Athlon 650MHzは極少量入荷
世界最速クロックのx86 CPU「Athlon 650MHz」の仕入れに成功したショップはフェイス。ただし入荷は極少量で、価格も109,800円と高い。Athlon 600MHzの実売価格と比較すると約3万円高の計算になる。
販売中のAthlon 650MHzは製造週が1999年第33週と比較的新しいものの、ロゴはAthlonの文字のない「7th GENERATION PROCESSOR」という古いタイプのもの。外見上は側面にある型番に「650」の文字がある以外は特に特徴は見られない。ちなみに、側面にマーキングされた型番は次のように記されていた。
AMD-K7650MTR51B C
219933068712
これまでは、いくらAthlonがPentium IIIのクロックを抜いたといっても、それはあくまでも発表資料ベースの話で、肝心な実物が市場にはないという状態だったが、Athlon 650MHzが実際にアキバで一商品として売られ始めたことで、完全に名実ともにIntelを追い抜いてx86 CPUとしては最速の冠を得たと言える。
●K6-2/500は電圧2.2Vで、価格は15,000円前後
Athlon 650MHzと同時に、この週末からアキバで数多く出回り始めたのがK6-2/500。100MHz×5=500MHzの実クロックで動作する高速なCPUながら、いきなり実売価格が13,980円~15,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)と安い。
注目すべきはK6-2/500のコア電圧が2.2Vになっていること。K6-2シリーズでは、K6-2/450とK6-2/475でコア電圧が2.2Vから2.4Vへ引き上げられていたが、K6-2/500でまた元に戻ったことになる。一部ショップの話では、当初は2.4Vのアナウンスだったというから、リリース直前で変わった可能性もある。ショップによっては価格表などに誤って「2.4V」と記述しているところもあるので、購入の際は要注意。
価格も安く電圧も下がっていることから、既存のSuper 7システム用の手軽なアップグレード用途に使用したり、マニアックなクロックアップ実験用として使うのにも手軽で良さそうだ。
●動作クロックでIntel抜く
単純にクロックで比較すれば、AMDはAthlonでPentium IIIを抜き、K6-2でCeleronに追いついたことに。コストパフォーマンスでも単純にCPUだけみると、互角もしくはそれ以上になる。
週明けに幕張で行われる「WORLD PC EXPO 99」でも、AMDを含めて各社が最新製品を大々的に展示する予定というから、ここでも何か新しい動きが期待できそう。
□Athlon(日本AMD)
http://www.amd.com/japan/products/cpg/athlon/index.html
□K6-2(日本AMD)
http://www.amd.com/japan/products/cpg/k623d/index.html
□WORLD PC EXPO 99(日経BP)
http://wpc99.nikkeibp.co.jp/
[↓次の記事]: | Athlon対応マザーボード2種類がアキバにお目見え |