FICとGIGABYTEからもAthlon対応マザー登場
新たにFIC SD11とGIGABYTE GA-7IXが発売に
【FIC SD11】 | 【SD11パッケージ】 |
【GIGABYTE GA-7IX】 | 【GA-7IXパッケージ】 |
【SOLTA】 | 【FREEWAY FW-K7VM】 |
これで、アキバにはMicrostar MS-6167、BIOSTAR M7MKAを含めて計4種類のAthlon対応マザーボードが並んだことになる。設定項目が豊富なことで注目されているFREEWAYブランドのFW-K7VMも近日登場する予定だ。
●黄金のAthlonマザー「SD11」
FIC SD11の最大の特徴は、設計がオリジナルであること。他社の製品がAMDのリファレンス通りの設計になっているのに対し、SD11はFICのオリジナルで、チップセットもいまのところ唯一のAMD 751 + VIA 686A(Super South:VT82C686A)という混合タイプになっている。マザーボードの配線パターンや部品配置もまったくほかとは異なり、外観ではどれも似たり寄ったりのAthlonマザーボードの中では目立った存在になっている。表面に載っている電子部品の数が少なく、配線パターンも表面にはほとんど見えない状態になっているため、地の色である金色が全面的に押し出た「黄金のAthlonマザーボード」とでもいうべきユニークな外観になっている。
ただし、オリジナルという意味では、注意しなければならない点もある。SD11はもともと大手メーカーのOEM用として設計されていることもあり、一般的なATXフォームファクタのマザーボードとは一部仕様が異なっている。具体的には、COM2(シリアル)コネクタの省略、PS/2とUSBのコネクタ配置が逆という2点。SD11にはこれにあわせた形のATXケース用I/Oパネルが付属しているため、PCを組み立てる上での物理的な障害とはならないものの、シリアルインターフェイスを多用する人にとっては要注意の点だ。
BIOSも最近では珍しいAMI BIOSで、リファレンスとは違うユニークなマザーボードが欲しいという人には、ちょうどいいアイテムになりそう。実売価格は22,800円~26,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●製品版でもSOLTAの誤記あり「GA-7IX」
GIGABYTE GA-7IXは、発売前から各ショップがサンプル展示したり動作デモをしていた実績もあって、もはやアキバではおなじみの存在。
GA-7IXもMS-6167やM7MKAと同様、AMDのリファレンス通りの設計で、チップセット(AMD 750)や拡張スロット数のほか、コネクタや電子部品の配置までそっくり同じになっている。結果的に目新しさはほとんどないものの、GIGABYTEという安定したイメージの老舗ブランドから出たという意味での安心感は、新興のAthlonマザーボード市場の中では貴重だ。実売価格は26,800円~27,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
なお、これまでサンプル品としてショップに展示されてきた「REV 0.4」のGA-7IXでは、マザーボード上のSlot Aコネクタ付近に「SOLTA」という「SLOT A」の誤植と思われるシルク印刷があったが、現在販売されている製品版の「REV 1.0」でもこれはそのままになっている。単に直し忘れただけのか、意図的な記述なのかは不明。
●注目の赤いAthlonマザーボード「FW-K7VM」
このあとには、FREEWAYブランドのFW-K7VMも近日登場する予定になっている。このマザーボードは例によって基板が赤いほか、FSBや電圧調整など設定項目が豊富なことで大変注目されている。チップセットはAMD 751 + VIA 686Aの混合。すでに一部ショップでは日本語の製品パンフレットの配布も始まっており、パワーユーザー達の間では異常なほど期待が高まっている。こちらは9月中旬発売の予定で推定小売価格は24,800円。
ペースはゆっくりだが、Athlon対応マザーボードの種類は確実に増加中。パワーユーザー達にとっては楽しみが増えるばかりだ。
□SD11(FIC)
http://www.fic.com.tw/motherboards/sd11/sd11intro.htm
□FW-K7VM(FREEWAY)
http://www.freeway.co.jp/product/design/fw-k7vm/fw-k7vm.html
[撮影協力:ソフトクリエイトFM館とPCiN秋葉原]
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