WinChipとmP6とM IIのシリーズは一時消滅近し?
IDTとCyrixのx86 CPU事業部門はいずれもVIAに買収されたため、事業は一時的に空白状態となり、国内の正規代理店ルートからの流通もかなり不安定になっている。そしてついには、日本IDTが9月30日(木)でWinChipの外販を中止すると発表したほか、ショップによるとM IIも最近になって一部代理店がリテールパッケージの出荷を停止しており、バルク品の保証規定も限定的なものに変更されているという。例え、両シリーズの製品供給がVIA側から再開されたとしても、リテールへのパイプを持たないVIAが、どういうかたちで流通させるのか、いまのところまったく見えない状態にある。
実際、WinChipとM IIの在庫はこのところアキバでは確実に減少しており(詳細は「CPU最安値情報」参照のこと)、とくに店頭で回転の早いWinChipの品薄は深刻な状態になっている。18日(土)にWinChip全シリーズの中で在庫が確認できたのはWinChip 2-233 Rev.A 3.52V版が6店、WinChip 2-200 Rev.A 3.52V版が2店あるのみ。ほかのモデルはすでにアキバから姿を消している。M IIは300GPから400GPまで在庫が全て確認できたものの、いずれも一桁台の在庫ショップ数で、中には残りが1店や2店というモデルもあり、先週比では良くて現状維持、基本的には一部を除いてどのモデルも減少している。
Rise mP6も今週は一時的に在庫ショップが増えているものの、基本的にはこのところずっと微減傾向にあり、アキバではシリーズ最上位モデルのmP6 266が4店で在庫されているのみ。
今後どうなるかはわからないが、現状いずれのCPUも確実に品薄傾向にあるのは確か。今のところ増える要素は見当たらず、これらのCPUを入手する必要があるという人は、ひとまず急いで確保に動いたほうが良さそうだ。
□WinChip製品販売終了について(日本IDT)
http://www.idt.co.jp/rel/quit_wcp.html
[撮影協力:パソコン工房秋葉原1号店]
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