【 1999年10月2日号 】

電話線でLANを実現するHomePNA対応カードが上陸

HomePNAHomePNA
HomePNAHomePNA

 家庭内LANを簡単に構築する製品として注目されている、HomePNA対応の通信カードがようやくアキバで入手できるようになった。TWO-TOP秋葉原1号店では、HomePNA 1.0対応のLINKSYS製通信カード「HPN100」を販売中だ。

 HomePNAとは、既設の電話線をそのまま用いてLANを構築するための規格で、家庭でのLAN環境の普及に拍車をかけるものとして注目されている。既設の電話線を利用し、電話機での通話を妨げることなく併用して高速なデータ通信を実現するという新しい技術で、各通信機器メーカーなどから製品化の発表が行われている。

 アキバに登場したHomePNA対応製品第一弾は、LINKSYSのHPN100というPCIバス対応の通信カード。AMDのAm79C978 PCnet-Homeチップを搭載し、HomePNA 1.0(データ転送は1Mbps)による電話線での通信が可能なほか、10Base-TのLANカードとしての機能も持っている。HomePNAで利用する場合にはハブが必要ないため、既設の電話線さえあれば簡単に複数のPCをつなぐLANが構築でき、この製品には複数のPCでインターネット接続を共有するためのソフトとして、プロキシーサーバソフト(WinGate)も付属している。

 価格も5,800円と安く、2枚セットのパッケージ「HPN100SK」でも9,800円となかなかお買い得。ただし、この製品は輸入品のため、国内での通信機器としての法規制などをクリアしているかどうかは不明。確認が取れるまでは、公衆線から独立した構内環境の中で技術テストなどで使うのが無難だ。国内メーカーでは、アイ・オー・データ機器がイベントでUSB接続のHomePNA対応通信カードを出品した例がある。

□HomePNA
http://www.homepna.org/
□HPN100(LINKSYS)
http://www.linksys.com/scripts/features.asp?part=hpn100

[撮影協力:TWO-TOP秋葉原1号店]


[前の記事]: AGP 4x対応のApollo Pro 133Aチップセット搭載マザー登場
[次の記事]: Western Digital製HDDのリコール問題がアキバを直撃

[ Back ]戻る