【 1999年10月23日号 】

「IntelliMouse explorer」は人気集中で売り切れ店続出
Microsoftから最新のマウスが2種類登場するも入手困難

IntelliMouse explorer表IntelliMouse explorer裏
【IntelliMouse explorer表】【IntelliMouse explorer裏】
IntelliMouse with OT表IntelliMouse with OT裏
【IntelliMouse with OT表】【IntelliMouse with OT裏】
完売しましたパッケージ
【完売しました】【パッケージ】
ロジテック新マウスWinFree
【ロジテック新マウス】【WinFree】

 Microsoftの最新型マウス「IntelliMouse explorer」と「IntelliMouse with Optical Technology」が発売になった。いずれもボールを廃し、独自の光学センサーを採用したのが特徴。

 注目度の高い製品だけに、アキバでは22日(金)の発売直後から売り切れ店が続出し、23日(土)の時点ではかなりの品薄状況になっている。大量入荷したはずの大型店でも軒並み完売という状態で、次回入荷の予定が11月中旬だというショップもあり、早くもMicrosoft新型マウスは入手困難な状況に陥っている。

ボールのないマウス

 「IntelliMouse explorer」と「IntelliMouse with Optical Technology」は、'99年の4月に行われたCOMDEX/Spring '99で最初に公開されたMicrosoftの最新型マウス。光学センサーをベースにした「IntelliEye」と呼ぶ新しいマウス移動検知システムを採用しており、結果的にマウス本体からはボールがなくなっている。

 光学センサーを使ったマウスの例としては、これまでにも高性能ワークステーションのオプションなどで採用例があるが、これらは格子状の線が入った専用マウスパッドが必要だった。しかし「IntelliEye」ではこれも不要で、僅かな凹凸さえあればどんな場所でも正確に移動を検知できるという。実用性はともかく、確かに服の上などでもきちんと検知できてしまう。ボールがなくなったことで、ゴミの掃除も不要になり、本体の重量も軽量化されいてる。

売れるのは新型ボディの「IntelliMouse explorer」

 取材したほとんどのショップでは、最新型2モデルのうち売れるのは圧倒的に「IntelliMouse explorer」の方だという。このマウスは言わば「IntelliEye」採用製品のフラッグシップ的存在で、銀色で幅の広いボディと本体底面の全面が赤半透明という特徴的なデザインになっている。また、電源が入っている間は常に本体最後部が赤く光るという演出もあり、まるで蛍のよう。機能面では、新たに本体左側面(親指があたる部分)に2つのボタンが新設され、ここに任意の機能を割り当てられる。デフォルトではWebブラウザの「進む」「戻る」が設定されており、ホイールの自動スクロール機能とあわせて使えばWebブラウジングが効率的にできるというわけ。実売価格は7,980円~9,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 もう一つの「IntelliMouse with Optical Technology」は、名前から想像できるように、従来のIntelliMouseのデザインのままで「IntelliEye」を採用したマウス。形状としてはこちらに馴染んでいるという人が多そうだだが、目新しさの点で「IntelliMouse explorer」には負けてしまうようだ。「IntelliMouse explorer」は売り切れていても、「IntelliMouse with Optical Technology」だけは大量に在庫が残っているというところが多かった。実売価格は5,900円~6,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 なお、いずれもインターフェイスはPS/2とUSBの両対応。デフォルトではUSB用だが、同梱されている変換アダプタを使うことでPS/2との接続が可能になっている。

マウス戦争勃発?

 アキバでは、このMicrosoft新型マウスの登場とあわせるように、他社からもいろいろと新型マウスが登場している。ロジクールからは、スケルトンタイプやモバイル用の小型マウスなど4種類が新発売となり、さらに既存ユーザー向けに「WebWheel」と呼ぶWebブラウジングを快適にするという新機能付きドライバをWeb上で新規公開している。また、A4Techからは、2本の赤外線ビームを使うことで操作可能領域が広くなっているという、2本のホイール付き低価格ワイヤレスマウス「WinFree」が発売されるなど、マウスの新製品がよりどりみどりの状態。

 このほかにも、特価品で手のツボを刺激するための突起がついた「健康マウス」なるユニークな製品も売られていたり(「その他のお買い得品情報」参照のこと)、マウス選びの選択肢には困らない状態だ。PCの内部ばかりいじっているという人も、たまにはマウスの新調で心機一転してみるのはいかが。Microsoft製新マウスが本命という人ならば、とにかく在庫店にいち早く足を運ぶことが重要だ。

□IntelliMouse explorer(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/hardware/new/inte_explorer.htm
□IntelliMouse with Optical Technology(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/hardware/new/inte_optical.htm
□ロジクール
http://www.logicool.co.jp/
□WinFree(A4Tech)
http://www.a4tech.com.tw/ir-mouse.html

[撮影協力:ツクモパソコン本店IITWO-TOP秋葉原本店PS/PLAZA WAKAMATSUZOA秋葉原本店]


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