64MBスマートメディアと1GBのPCカードHDD

　このところモバイル用の大容量メディアが相次いで登場している。ここ最近では340MBの容量を持つCF Type2のHDD「IBM microdrive」、350MBのPCMCIA Type2フラッシュATAカード、128MB CFの発売などが記憶に新しいが、今週も64MBのスマートメディアと1GB容量のPCMCIA Type3 HDDが登場している。

　64MBのスマートメディアは東芝製の「PDR-SM64」。デジタルカメラなどで使われることの多いスマートメディアは、これまで32MBの製品が最大だったが、これで64MBへと一気に倍の容量へステップアップ。64MBの容量があれば高画素タイプのデジタルカメラでも余裕を持って使うことができそうだ。ただし、スマートメディアは容量が増えるごとに互換性問題が取り沙汰されるメディアでもあり、製品の購入前には必ず使用中の機種が64MBに対応しているかどうかの情報収集が必要だ。編集部で実際に試してみたところでは、富士フイルムのFinePix2700、FinPix1700Zで動作した。なお、一部ショップでのテストによると、増設メモリとしてスマートメディアを使用する携帯MP3プレイヤーでは、残念ながらほとんどの場合使えなかったそうだ（ハードウェア側で認識する機種もあるがフォーマットができない）。対応機種や注意事項などの公式情報に関しては、SSFDCフォーラムのWebで公開されているので、気になる人はそちらを参照して欲しい。

　「PDR-SM64」はスマートメディアとしては現在最も大容量で高価な製品とはいえ、パッケージは随分と簡易なタイプになっている。手のひらサイズの厚紙に製品を収め、それをそのまま透明ビニールでパッキングしただけの簡易パッケージで、マニュアルも英語表記と日本語表記が混じった簡単なものが付属しているだけ。まるで輸入されたバルク品のようにも見えるが、これは以前から同社がスマートメディアの単体販売用に採用しているスタイルで、今回だけが特別というわけではない。現在LAOX THE COMPUTER館やツクモパソコン本店など、大型店を中心に販売されている。価格は2万円弱（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

　また、PCMCIA Type3のPCカードで1GBの容量を持つHDDも登場している。Calluna Technologyの「1040MB Callunacard」という製品で、現在 T-ZONE PC DIY SHOPで販売中。価格は68,900円。厚みのあるType3ということで利用範囲はやや狭まってしまうが、Type3対応のノートPCに2台目のHDDとして割り切って使うという手もある。

　ニーズの高い分野だけに、このあとにもいろいろとモバイル用の大容量メディアが登場しそうだ。

□64MB　SmartMedia（SSFDCフォーラム）
http://www.ssfdc.or.jp/64mb-j/index.htm
□Callunacard（Calluna Technology）
http://www.callunacard.com/

[撮影協力:T-ZONE PC DIY SHOP]