DDRメモリを採用した「3D Blaster GeForce Pro」発売
DDR SGRAMを32MB搭載、実売価格は3万円強
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実売価格はおよそ3万円強で、多くのショップが扱っている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●SDRAMではなくDDR SGRAMを採用
「3D Blaster GeForce Pro」は、供給クロックの倍でデータを転送するDDRメモリを採用した実質初めてのビデオカード。DDRとはDouble Data Rateの略で、供給されるクロック信号の立ち上がりと立下がりでデータを転送する仕組みのこと。1クロックでデータ転送が2回行えるため、同じクロック数で動作させた場合、DDRメモリではこれまでのメモリよりも2倍のメモリ帯域が得られることになる。
搭載されているチップはInfineon Technologies製のDDR SGRAM「HYB39D32322TQ-6」。DDRメモリというと、これまでにも話題になることが多かったDDR SDRAMをすぐ思い浮かべてしまうところだが、実際に製品に載っているのはDDR SGRAM。詳しいはずのショップでさえ誤認しているところが多く、価格の札に「DDR SDRAM搭載」などと書いてあるケースもいくつか見られた。この点は買う側がしっかり予備知識として覚えておいたほうが良さそうだ。
なお、SDRAM搭載の「3D Blaster GeForce」とDDR SGRAM搭載の「3D Blaster GeForce Pro」ではメモリの供給クロックが異なり、前者は166MHz、後者は150MHz(×2=300MHz)となっている。
●3D性能のアップに期待
買う側としては、ハードウェアT&Lをサポートするなど現時点で最速のビデオチップGeForce 256にDDRメモリを組み合わせたことで、3D性能がどこまで向上しているのかが気になるところ。
これに関してはすでにハードウェア系Webサイト「Grandevice Evolution !」が3DMark2000を使ったベンチマーク結果を掲載しているので、いい参考になる。ベンチマーク結果は、SDRAM版とDDR SGRAM版、さらにオーバークロック設定したDDR SGRAM版での結果が比較掲載されており、これをみる限りでは確実に3D性能はアップしているようだ。ここでは3DMark2000のHardware T&L modeとPentium III modeで計測した場合の比較結果も掲載されているので、購入前にいろいろな角度から検討してみたいという人には貴重な情報源になりそう。
●SDRAM版の廉価品も登場
Creative製のGeForce 256搭載ビデオカードは、DDR SGRAM版の登場と同時に、従来のSDRAM版のバルク品が流通し始め、結果的に実売価格の最低ラインが2万円台前半にまで下がっている。このバルク品は実質的にSDRAM版の廉価品と考えて良さそうだ。Creativeから高性能版と廉価品が同時に出たことで、GeForce 256搭載ビデオカードはまた注目度が上昇するするのは確実。ボーナス支給日直後というタイミングも、同じハードウェアT&LサポートのSavage 2000搭載ビデオカードがなかなか出てこないという点も、結果的には追い風となりそうだ。
なお、SDRAM版とDDR SGRAM版はリテールパッケージのデザインがほぼ同一のため、一見しただけでは見分けがつかない。購入時は要注意だ。
□Grandevice Evolution !
http://www3.airnet.ne.jp/gdevice/
□3D Blaster GeForce Pro(クリエイティブメディア)
http://www.creaf.co.jp/graphics/geforce-pro/
□SGRAM - No speed limits(Infineon Technologies)
http://www.infineon.com/products/memory/index.htm
[撮影協力:コムサテライト1号店とソフトクリエイトFM館]
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