塗るだけで性能や画質がアップする謎の液体?「SETTEN No.1」
同店によると、これらをコネクタなどの接点に塗るだけで、ビデオカードは画質が向上し、サウンドカードは音質が向上するという。また、CPUとメモリのピンに塗ったところオーバークロック時の動作が安定したと証言する人もいるというから、まさに“謎の液体”だ。
この製品、実はオーディオビジュアル(AV)系に凝っている人達の間ではかなり有名な製品で、ケーブルのコネクタなどに塗ることで音響機器の音質向上や、映像機器の画質向上に効果があると言われている。ネット上の体験記などを検索してみても、「音の粒子が細かくなった」「密度の濃い音になった」「ノイズが激減」「カメラの画質が一変」などのメッセージが多数見られ、一様に「画期的な新発明です!!」といったように興奮気味な語り口になっているから不思議。
同店は、ある人から「PCにも効く」とこれらの製品を勧められ、スタッフが半信半疑で実際にテストしてみたところと、本当に効果が確認できたので驚いたという。そのテストでは、どういうわけかMillennium G400のAGP端子に塗ると明らかに画質が向上し、Sound BLASTER Live! ValueのPCI端子とライン出力端子に塗ると、音の解像感が良くなったという。
メーカーの熱研は、この製品を“半永久接点導通剤”“金属表面改質剤”と呼ぶ。最も手ごろな価格の「"SETTEN" No.1」は、深海サメの肝油から抽出したスクアラン・オイルにカーボン・コーテッド・ダイヤの超微粒子を溶かし込んだ製品で、これを接点部分に塗ることで金属面の凹凸面が滑らかになり、電気抵抗も減少して安定した導通状態になるのだという。液体ということで、液ダレなどでショートしてしまうことが懸念されるが、この製品は金属間で圧接された状態になって初めて導通するように設計されているため、単に液体が金属間をまたがるかたちになってもショートはしないと熱研は説明している。「"SETTEN" 47」と「"SETTEN" 79」はハイグレードの製品で、47ではカーボン・コーテッド・ダイヤの代わりに銀が使われ、79では金が使われている。価格は「"SETTEN" No.1」が5ccで3,980円。これでほぼ6畳分の面積が塗れるそうだ。ハイグレード版の「"SETTEN" 47」は2ccで11,800円、「"SETTEN" 79」は2ccで25,800円となっている。なお、同店ではさらに「"SETTEN" No.1」の高濃度版である「"SETTEN"PRO」も入荷する予定があるそうだ。
科学なのか非科学なのか。ネット上では「電源コネクタに塗るのがコツ」「ビデオカメラが空気まで写すようになった」などという評価も。最近ではラジコンや電子楽器の世界でも、この“謎の液体”が注目を集めているらしい。実際、「"SETTEN" No.1」の用途欄には、デジタルカメラのメモリー、ロッドアンテナ、ギター、テレビのアンテナ端子、電池の端子など、さまざまなものがリストアップされており、応用範囲はそうとう広いらしい。
同店では、「"SETTEN" No.1」を使って実際に行ったテストレポートをホームページに掲載中。また、熱研もホームページで自社製品のメリットをアピールしている。これらの情報をじっくり吟味したうえで自分でも実際に試してみるか、それとも一笑に付すのかは人それぞれの判断次第。はたして、これまでAV系独特の世界と言われていたアクセサリーが、デジタルなPCの世界でも受け入れられるのかどうか…。
□謎の液状物質導入!!~Nekken SETTEN No.1~(USER'S SIDE本店)
http://www.users-side.co.jp/otherside/SETTEN_No_1/index.html
http://www.users-side.co.jp/otherside/SETTEN_No_1/overclock.html
□熱研
http://www2.tky.3web.ne.jp/~nekken/
[撮影協力:USER'S SIDE本店]
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