【 1999年12月18日号 】

国内メーカーからHomePNAカードが発売される

PNA-NA1PPNA-NA1P
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 国内メーカーとしては初のHomePNAカードが発売になった。富士通の「PNA-NA1P」という製品で、価格は9,800円(アイ・ツー東京店 DOS/V専科)。

 HomePNA(Home Phoneline Networking Alliance)とは、既設の電話線を利用してLANを構築するための通信規格。これまでLANを構築する場合、専用のケーブルを構内に引き回す必要があったが、HomePNAであればこれが不要となり、ケーブル接続は通信カードを家庭のモジュラージャックに接続するだけの簡単なものになる。一般家庭でLANを構築する手軽な手段として注目され、10月には輸入品扱いのLINKSYS製HomePNAカードが販売されたが、国内メーカーの製品としては「PNA-NA1P」が初めてになる。

 「PNA-NA1P」はHomePNA 1.0規格に対応したPCIバス対応の通信カードで、通信速度は最大1Mbpsになる(リリースされたばかりのHomePNA 2.0規格では10Mbpsに対応)。データ転送スピードがそれほど出るわけではないが、家庭内でインターネット接続を共有したり、プリンタを共有したり、小さなファイルをやりとりする程度なら充分なスピードと言える。接続できるPCの数は最大6台。製品にはドライバのほか、インターネット接続を複数のPCで共有するためのソフト「WinGate」も付属している。対応OSはWindows 95(OSR 2.0~)、Windows 98、Windows NT 4.0。付属のマニュアルは大手メーカー製の製品というだけあって、わかりやすく詳細に書かれている。

 手軽に家庭内でLANを構築したいという人や、これまでケーブルの引き回しが難しくてLAN構築を断念していたという人には注目の製品だ。

□プレスリリース(富士通)
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/news/1999/Oct/4.html
□HomePNA
http://www.homepna.org/

[撮影協力:アイ・ツー東京店 DOS/V専科]


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