FC-PGA版のPentium III 750MHz登場、Athlonに追いつく
年末ギリギリでPentium IIIとAthlonはクロックで同着
【Pentium III 750MHz入荷】 | 【Pentium III 750MHz(表)】 |
【Pentium III 750MHz(裏)】 | 【Pentium III 550E MHz(裏)】 |
【マーキング】 | 【88,800円】 |
'99年終幕ギリギリでの最速Pentium IIIリリース劇は、まさにIntelのウルトラC?
●流通量は極めて少量
販売が始まったのは100MHz×7.5で動作するFC-PGA版のPentium III。プレスリリースでの発表レベルでは、FC-PGA版は550E MHzまでしか公になっておらず、いかにもこれはアキバお得意のフライング販売のようにも見えるが、実は日本法人は22日(水)までにFC-PGA版Pentium III 600MHz~750MHzの出荷開始をプレス向けに明らかにしており、結果的に今回の販売はフライングにはあたらない。
単体で販売しているのはPCiN秋葉原のみで、入荷量は少量という。価格は88,800円。また、価格は明示していないが、DOS/Vパラダイス本店も「単体販売していません」と貼り紙を出したうえで、PC組み込みでの販売を行っている。
●CPUの裏に謎あり?
興味深いことに、Pentium III 750MHzにはちょっとした謎がある。以前から販売されているFC-PGA版の500E MHz/550E MHzと、750MHzとを見比べてみると、以前はCPU裏側(ピン側)に14個取り付けられていたキャパシタが12個に減っているのがわかる。キャパシタの配置の妙で、以前はちょうどローマ数字の「III」にも見えたが、750MHzでは中央の上下先端が欠けるように2つ減ったため、今度は「H」あるは「川」の字のようにも見える。また、何の意味があるのか、一部に金色の導通パターンのようなものが新たにできている。
いずれも、これらが内部の仕様とどうかかわっているのかは不明。データシートも25日(土)現在公開されておらず、Dual(SMP)サポートなのかどうかも含め、今はただ謎というしかない。
なお、CPU表面にマーキングされていたProduct CodeやS-specなどは次の通り。「Pentium III MALAY RB80526PY750256 Q949A045-0145 SL3VN」。
●'99年は仲良く750MHzで幕引き
これでx86系で実際にアキバで販売されたCPUとしては、AthlonとPentium IIIが仲良く(?) 750MHzで同着ということになった。そして2000年は同じクロックをスタートラインにスピード競争がまた再開されることになるはずだ。
もちろん、31日(金)までに「ウルトラD」が飛び出さなければの話だが。
□インテル、FC-PGA版Pentium IIIのラインナップを750MHzまで拡大(PC Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/991222/intel.htm
[撮影協力:PCiN秋葉原]
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