GPU無しのSandy Bridgeが初登場、サーバ向け
※(4/9更新)計5モデルが発売に。

初の「GPU無しSandy Bridge」となるCPUが発売された。LGA1155版のXeonで、ファミリ名は「Xeon E3」。発売されたモデルはE3-1220(クロック3.1GHz)、E3-1230(同3.2GHz)、E3-1240(同3.3GHz)、E3-1270(同3.4GHz)、E3-1280(同3.5GHz)。だ。

実売価格はE3-1220が17,980円、E3-1230が20,380円、E3-1240が23,080円、E3-1270が29,980円、E3-1280が55,180円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

●最高クロック3.5GHz/TB時 3.9GHzの高速モデルも

Xeon E3ファミリはエントリーサーバー向けとされたLGA1155対応のクアッドコアCPU。開発コード名は既存のLGA1155版Core iシリーズと同じSandy Bridgeで、グラフィックス機能を持たない点や、Intel VT-d、TXT(Trusted Execution Technology)、ECCメモリをサポートする点などを除き、主要スペックはCore i7とほぼ同様となっている。

製造プロセスルールは32nm、キャッシュ容量は8MB(Intel Smart Cache)、対応メモリはDDR3 1066/1333(デュアルチャネル、最大32GB)。Turbo BoostやHyper-Threadingをサポートする点(E3-1220を除く)もCore iシリーズと同じだ。対応チップセットはIntel C202/C204/C206シリーズ

今回登場した5製品のうち、E3-1280はXeon E3ファミリにおいて現時点で最もクロックが高い最上位モデル。クロックは通常3.5GHz、Turbo Boost時3.9GHzで、いずれもLGA1155版Core iシリーズの最上位モデルであるCore i7-2600K(3.4GHz/3.8GHz)を上回っている。最大TDPはE3-1220/1230/1240/1270が80W、E3-1280が95W。

「GPU無し」という点で興味深いCPUだが、選択肢が多いCore iシリーズ向けマザーボードとは違い、正式に対応がアナウンスされているマザーが限られる点には要注意。Xeon E3ファミリへの正式対応をうたった製品としては、現時点ではASUSのIntel C204チップセット搭載マザー「P8B-E/4L」やIntel純正のC204チップセット搭載マザー「S1200BTL」が発売されている。

なお、Xeon E3ファミリと同時に、最大10コアでLGA1567に対応した上位製品「Xeon E7」ファミリも発表されている。


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※上記価格は編集部独自調査によるものです。この価格で販売されることを保証するものではありません。
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