怪しい日本語BIOS | |
【解説】 日本語表示が可能なBIOSを搭載したマザーボードがMicrostarから発売された。 写真の通り、確かに日本語で表示され、一見よくできているようにも見えるのだけれど、ちょっと触ってみるとけっこう変な日本語があちこちに出てきて、思わず笑ってしまう。例えば、CD-ROMを無理に「シーディーローム」とカナ表記にしてみたり、「選択」とするところを「選擇」と難しい字にしてみたり、基本的にかなり難しい漢字の採用例が非常に多い。旧字だったり、似ているけど違う字だとかいろいろ(例1、例2、例3、例4、例5、例6)。中には全然読めないような字も出てくる。見ていると、デモマシンを触る人はみんな言うことが同じで、笑いながら「これじゃわかんないよ、英語の方がマシだ」と言うばかり。そもそも、設定の部分などは英語表記を単にカタカナに直しただけのものが多く(しかたないけれど)、「USBパッシブリリース」、「PIIX4ディレイトランザクション」などと書かれていて、結局は用語自体が難しくて理解できないものばかり。ヘルプがきちんと日本語ででてくるのならまだしも、それもなし。ほとんど「怪しい日本語の出るBIOS」というキワモノ系の印象が残ってしまうという..。もちろん、表示言語は英語と日本語を簡単に切り替えられるようになっているので、デフォルト設定はともかく好みに合わせることは可能だ。 そういえば、一緒に飾ってあったパンフレットの日本語もけっこう怪しかったな..。「もっと使いやすくなった!!史上最先端 日本語のBIOS誕生」ときたもんだ。そのパンフレットによると、対応するマザーボードとしてMS-5156、MS-5158、MS-6111の型番が記されていた。個人的にはもっと笑っちゃう日本語にして出してくれると、それはそれで欲しいとか思ったりして..。 【販売店】 TWO-TOP秋葉原1号店で\17,800(MS-5156)。
[アキバHotline!(1997/12/6号)とアキバHotline!(1997/12/20号)より] |
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