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2008年07月27日

高速かつ安価なSSDの実力やいかに、Ritek NSSD-S25-32-C04M-PNを試す
投稿者: 久保@i 04:28 カテゴリー:レビュー


 MLCタイプでは最高速モデルとなる「Ritek NSSD-S25-32-C04M-PN」が発売されました。シーケンシャルリード120MB/s、シーケンシャルライト80MB/sをうたい、実売価格2万7千円と安価なので気になっている人もいるのでは?

 これまでMLCタイプは「安かろう悪かろう」といった声をよく聞きましたが、カタログスペック通りの性能が発揮されればSSD大ブレイクの起爆剤となるかもしれません。

 今回、スリートップから1台SSDを貸し出して頂けたので、簡単なレビューをお届けします。


▼MLCとしてはかなり高速

 とりあえずということでHDDベンチマークソフトのCrystalDiskMark 2.1を使って速度を計測しました。テスト環境はCPU Core 2 Quad Q6600、マザーボード P5K-E、メモリ 8GB(DDR2 2GB×4枚)、OS Windows Vista Ultimate SP1という構成。
 比較用にSLCタイプのSSD Mtron MSD-SATA3035032 と、10,000rpmのHDD WesternDigital WD740ADFDも合わせて計測しました。


NSSD-S25-32-C04M-PN

MSD-SATA3035032

WD740ADFD

 CrystalDiskMark 2.1(1,000MB、5回平均)で計測した結果ではシーケンシャルリード103.6MB/s、シーケンシャルライト53.68MB/sとうたい文句よりは低くなりましたが、MLCタイプとしてはかなり高速です。体感速度に影響しやすいランダムアクセスはやはりSSDが高速ですね。
 MSD-SATA3035032が現行のSLCタイプとしては微妙な値になっていますが、OS起動ディスクとして使用しているので、その影響があるのかもしれません。

 ベンチマーク限定の話になりますが、安価な普及機としては十分魅力のある性能を発揮していると言えそうです。

▼Windows XPをインストールし体感速度をチェック、動作は軽い

 体感速度は使ってみないとわからないので、Windows XPをインストールしてテストしてました。

 OSのインストール時間ですが、インストールディスク投入からOSインストール完了までは20分程度。現行の高速なHDDとほぼ同じくらいではないでしょうか。途中、変なひっかかりなどを感じることもなく、その昔レビューを書いたSSDと比べると素直な挙動です。動作中に触ってみましたが、負荷がかかっても発熱はほとんど無い模様。

 体感速度は個人差が大きいため個人的な感想になりますが、実際にOSを操作した感じはキビキビとしたSSDらしい軽さがあります。アプリケーションの立ち上がりもそこそこ早く、3万円以下のSSDもここまで来たか~と感心しました(笑)。ただ、書き込みの体感速度はHDDとあまり変わらないので、期待しすぎるとがっかりするかもしれません。 まあ、MLCタイプということを考えるとなかなかよくできているかと。

▼現段階では人柱向けだがコストパフォーマンスは高い

 寿命や安定性など未知数な部分が多く、今の状況では人柱向けですが、速度だけみればなかなかの性能が出ており、入門用SSDとしてはお勧めできそうです。i-RAMやSLCタイプのSSDを使ったことが無い人にはいいかもしれません。使って楽しいアイテムにはなっていますよ。

▼次回予告、OSの起動時間は謎が多い結果に

 「OS入れたのに起動時間のレポートは無しかよ!」と思われた方もいると思いますが、面白い結果が出たので、次回「続 Ritek NSSD-S25-32-C04M-PNを試す」で報告させて頂こうかと思います。ネタバレをしておくと、凄く速くて凄く遅い?です(笑)。それではまたの機会に!

 
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