« 2008年11月10日 | メイン | 2008年11月14日 »
2008年11月12日
アースソフト PT1が一部ショップに再入荷(すでに売切れ)
発売直後から品薄となっているアースソフトのデジタルチューナー「PT1」が12日(水)に一部ショップに入荷しました。在庫販売を確認したのはテクノハウス東映で、入荷数は10個。ただし、すでに売切れで、次回入荷も未定(筆者がTwitterに書き込んでから2時間くらいで売り切れた模様)。
アースソフトの生産情報によると、1日180~240個のペースで生産しているということなので、同店以外のショップでもそのうち販売されるかも(公に告知しているショップはありませんが……)。
SanDiskが提唱するSSDの新指標「vRPM」って?
先週、個人的に一番「へぇー」なニュースだったのは、SanDiskのこのニュース。表題にもなっている「ランダムライト100倍速」というのも十分興味深いんだけど、一緒に出てる「vRPM」というのが実はかなり面白い。
この「vRPM」というモノ、要するに「HDDとSSDを比較できる」という指標。名前のとおり、比較相手はHDDの「RPM」………つまり回転数で、SSDの「vRPM」とHDDの「RPM」を比べてね、というのがSanDiskの主張。
そういや、CFの「n倍速」って確かSanDiskが言い出した筈で、そのときは「CD-ROMと比べてくれ」と………
うーん、時代は繰り返しますな。
………閑話休題(苦笑
で、この「vRPM」だけど、きちんと計算式が用意されていて、SanDisk製SSDじゃなくても計算できる。興味深いのは、何をもって「HDDの回転速度相当」とするのか、ということなんだけど、ここでSanDiskが持ってきたのが「IOPS」。
「IOPS」ってのは「input/output per second」、つまり、1秒間にストレージが何回入出力をこなせるか、という数字。
なんでこの数字を持ってきたのかというと、SanDiskいわく「Office 2007やPhotoshop CS2のアクセスパターンを解析したら、小容量のランダムリードとランダムライトの比率がもっとも多かった」そう。で、「小容量のランダムアクセスが多数必要」=「単位時間内にこなせる入出力の回数が重要」ということになった模様。
このIOPSだけど、SanDiskによると、現在のSSDがリード10,000/ライト100で、最近の2.5インチHDDは(最短シークタイムを7msとして)5,400rpmモデルがリード/ライトとも79、7,200rpmが同89になるそうな。
SSD数値の出所は判らないけど、HDDはシークタイムと回転数から理論IOPSを算出する式が出てるので、任意のドライブを使って計算できる。
で、SSD側のIOPSを「同じIOPSを持つHDDの回転速度」に戻せるような係数と計算式を用意、そして「vRPM」が算出される、というわけです。
「vRPM」という見せ方がいいのかどうか、というのは正直ちょっとわからないけど、「実はIOPSも重要」という視点が出てきたことや、それをHDDと比較できる数字が出来たのはちょっといいかも。
一緒に提唱された寿命をはかる指標「LDE」も含め、「なかなかやるな」って感じでしょうか。
ただし、元々異なるモノを無理に並べる、ということもあり、この指標でSSD - HDD間を比較する際は要注意かも。
たとえば、VelociRaptorの最短シークタイム(トラック間0.7ms)と回転数(10,000rpm)を使ってIOPSを計算、そのIOPSから「vRPM」を仮に算出すると「13,513」なんて数字に。また、SanDiskのシートにある、2.5インチ/シーク7ms/4,200rpmのHDDのIOPS「70」を使ってvRPMを計算すると、こっちは「3,500」という数字になっちゃいます。
まぁ、もともと違うモノなのでしょうがないですが、ひとまず注意したほうがいいかなと。
というわけで、「vRPM」の詳しい文書を読みたい方は↓からどーぞ。
ちなみに↓の文書曰く、SanDiskは「2009年には20,000 vRPMのSSDが出ると推測している」そうですよん。
□vRPM White Note(SanDisk/PDF)
http://www.sandisk.com/Assets/File/pdf/oem/vRPM%20White%20Note.pdf