« 今週のPOPギャラリー | メイン | 今週のPOPギャラリー »

2010年06月25日

FF XIVベンチマークをテストしてみた -CPUコア数編-
投稿者: 久保@i 04:54 カテゴリー:レビュー


 現在多くの人がテストしているFINAL FANTASY XIV オフィシャルベンチマーク(以下FF14ベンチ)ですが、どの部分がスコアに影響するのか調べてみました。

 今回はコア数(スレッド数)によるスコアの違いをテストしています。結論から言うと、FF14向けにCPUをアップグレードする場合、物理コアが4コア以上のCPUを購入する方が良さそうです。


テストに使用したPCの環境は以下の通り。

□テストPC環境
CPU Corei i7-920(2.66GHz,4コア)
マザーボード GIGABYTE GA-X58A-UD5(X58+ICH10R)
メモリ PC3-10600(DDR3-1333) 2GB×3枚
ビデオカード MSI R5850 Twin Frozr II (Radeon HD 5850)
ストレージ ACARD ANS-9010×4台 + LSI MegaRAID SAS 9260-8i
OS Windows 7 Ultimate(64bit)

 GA-X58A-UD5は使用するコア数を選択できるので、その機能を利用して2コア動作時と4コア動作時の違いと、Intel Hyper Threading Technology(以下HTT)をON/OFFした時の差をテストしています。

 以下がコア数HTT ON/OFFを切り替えた際のスコア。

2コア(HTT OFF)
LOW(1,280×720)設定時

HIGH(1,920×1,080)設定時
2コア(HTT ON)
LOW(1,280×720)設定時

HIGH(1,920×1,080)設定時
4コア(HTT OFF)
LOW(1,280×720)設定時

HIGH(1,920×1,080)設定時
4コア(HTT ON)
LOW(1,280×720)設定時

HIGH(1,920×1,080)設定時

 2コアと4コアでスコアに大きな開きがあり、HTTの有無は誤差程度で効果がかなり薄い模様。エンコードだとHTTは効果を発揮するんですけどね……。

 個人的に感想になりますが、2.66GHzのCore i7-920でそこそこなめらかに動いているので、とにかく安く済ませたい場合はCore i5-750 (2.66GHz)、多少予算にゆとりがある場合はCore i7-930 (2.80GHz)やCore i7-860 (2.80GHz)あたりがコストパフォーマンスの高いモデルになりそうな気がします。

 ちなみに、描画中に負荷がかかるのは4スレッドまでなので、6コアなどのCPUはスコア的には影響が小さいかも?ただし、画面が切り替わる際に(ロード時)には6スレッドに負荷がかかるので、スコアに出てこない部分で6コアが優位になるシーンはありそうです。

描画時 ロード時

 なお、スコアの下に表示されているLOAD TIMEですが、ストレージの速度が影響しているかと思いきや、実は別の要因で変動している模様。今回利用しているストレージは1GB/s超えのRAMDISKですが、LOAD TIMEはHDDなどと変わりません。今回の環境ではCPUのスレッド数が増えると時間が短くなる傾向がみられたので、CPU周りの要因で変化する項目なのかも?Core i7-980X EEがあればいろいろ検証できるんですけどねー、貸出してもらえないかなぁ……。

 次回はCPUとビデオカードをオーバークロックして、スコアにどのような影響が出るかテストしてみたいと思います。

□ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク(スクウェア・エニックス)
http://www.finalfantasyxiv.com/media/benchmark/jp/

□関連記事
【2010年6月26日】FF XIVベンチを3D化したデモが実施中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100626/etc_ff14.html
【2010年6月19日】ファイナルファンタジー XIVのベンチデモが実施中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100619/etc_ff14.html

 
Copyright (c)2012 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.