2017年8月8日 08:05
BGMに惹かれてファミコン版『マッピー』をプレイした当時の忍者増田氏。しかし、ファミコン版では意外な落とし穴がありました……。
そんな想い出を振り返りながら、改めてファミコン版をプレイします!
ナムコ『マッピー』編 |
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・壱ノ巻 明菜やキョンキョンの歌よりも『マッピー』の曲にヤられたでござるよ |
ファミコン版にはなく、アーケード版だけにあったお気に入りのBGM
『マッピー』はゲームとしては奥深いのに、操作がシンプルであることも拙者好みでした。このゲームは左右移動とドア開閉、計3つの入力しか使わないのです。
先に音楽を聴いているので「ふむふむ、レコードで聴いたあの曲(あるいは効果音)は、ここで使われているのかー」なんて思いながらプレイしていたんだけど、ファミコン版にはちょっとしたオチがありました。いくらプレイしても、レコードに入っていた拙者が一番好きだった曲が出てこないのです。後にその曲は、ゲームオーバー後のネームエントリーBGMだということが判明するのでござる。ファミコン版はネームエントリーがないので、ここのBGMはまるっと抜け落ちていたのでした。ニンともカンとも。
アーケード版の元祖『マッピー』をプレイしたのは、高校生になってからでした。住んでいた茨城の町が千葉との県境(いわゆるチバラキ)に位置していたこともあり、拙者は千葉の高校を選択。千葉はさすがに茨城より都会だし、デパートの屋上のゲームセンターですぐに『マッピー』を発見できました。もうゲームとして旬を過ぎていたので、筺体は隅っこに追いやられていたでござるが。
拙者はようやくここで、ゲーム内のお気に入り曲を聴くことができたわけです。ネームエントリー曲なので、ゲームオーバーになるまで聴けないのが少しヤキモキしました。ネームを入れると曲が終了してしまうから、わざとネームを入れずにずっと曲を聴いていたことが懐かしく思い出されるでござるよ。
久しぶりにファミコン版『マッピー』をプレイ! 横長画面のメリットを感じる
今回久しぶりにプレイした『マッピー』は、1984年に発売されたファミコン版『マッピー』と、1996年に発売されたPlayStation向けソフト『ナムコミュージアム VOL.2』に収録されたアーケードベースの『マッピー』(以下、PlayStation版)でござる。
最初にプレイしたのはファミコン版。当時、ナムコットブランドのファミコンゲームはみんなクオリティーが高かったですが、特に『マッピー』は素晴らしいデキだったと記憶していました。
その記憶が確かだったことを、プレイして実感したでござるよ。ってか、こんなの出されたらゲーセンに行かなくなるよなぁという内容です。グラフィック・サウンドともに、アーケード版に見劣り・聴き劣りしません。
ファミコン版とアーケード版の明確な違いといえば、ファミコン版では画面が横長な分、屋敷が1階層低い5階層となっている部分ぐらい。
横長な分、左右がアーケード版より遠くまで見渡せるので、敵の動きがつかみやすいです。これは、より低年齢層がプレイするファミコン版として良かったのではないでしょうか。上下移動のトランポリン時はマッピーは無敵。気をつけねばならないのは左右移動のときなんですよね。
ファミコン版では一番のお気に入り曲「ネームエントリー時のBGM」を聴くことができなかった忍者増田氏。
次回はファミコン版とPlayStation版を最後までプレイし、両者の魅力を語りつくします。
※次回掲載は8月第3週を予定しています。
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『マッピー』は今このプラットフォームで遊べる
『マッピー』を今遊ぶには?(参考価格/価格は税込表記) | |
ファミコン版(中古品) | 400円前後 |
PlayStation版『ナムコミュージアム VOL.2』(中古品) | 1,000円前後 |
PSP版『ナムコミュージアム VOL.2』(中古品) | 6,500円前後 |
ゲームボーイ版『ナムコギャラリーVOL.1』(中古品) | 900円前後 |
ゲームギア版(中古品) | 1,000円前後 |
ゲームボーイアドバンス版(中古品) | 2,600円前後 |
ニンテンドーDS版『ナムコミュージアムDS』(中古品) | 3,300円前後 |
ニンテンドー3DSダウンロード版 | 463円 |
Wii Uダウンロード版 | 463円 |
※2017年7月調べ |
注釈
- ネームエントリー
コンピュータゲームにおいて、スコアをランク入りさせたプレイヤーの名前(とスコア)を記録すること。当時のアーケードゲームは3文字でのネームエントリーが多く、イニシャルを入力するのが定番であった。 - チバラキ
千葉県北部と茨城県南部を指す造語。茨城の読みは正しくは「イバラキ」であり、「イバラギ」と誤読すると怒る茨城県民が多いことで知られるが、「チバラギと発音するのはなんか許せちゃうなあ」とは増田氏の弁。 - ナムコミュージアム VOL.2
1996年、PlayStation向けとして発売された、ナムコの往年の名作を集めたバラエティーゲーム第2弾。『キューティQ』、『ゼビウス』、『マッピー』、『ギャプラス』、『グロブダー』、『ドラゴンバスター』を収録。収録ゲームの資料を見ることもできる。 - ナムコット
当時、ファミコンやMSXのゲーム用のレーベルとして、ナムコが発足させていたブランド名。 - ボーナスラウンド
ラウンド3、ラウンド7、ラウンド11、ラウンド15はボーナスラウンドとなる。音楽が終了するまでに、赤い風船15個と、ニャームコ入りの大風船1個を割るのが目的。通常のラウンドと違いトランポリンの強度は回復しないが、ミスをしてもマッピーの数は減らない。赤い風船は1個200点、大風船は1個2,000点。パーフェクトの場合は5,000点のボーナスが加算される。大風船を割るとニャームコが打ち上げられ、赤い風船を割ることもできる。
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
増田厚(ペンネーム:忍者増田)
茨城県生まれ。漫画『ゲームセンターあらし』や『マイコン電児ラン』の影響を受け、中学2年生のときにパソコンをいじり始める。東京の大学入学と同時に、パソコンゲーム誌『ログイン』にバイトとして採用され、6年間在籍。忍者装束を着て誌面に出る編集者として認知度が高まる。その後、家庭用ゲーム雑誌『週刊ファミ通』に3年在籍したあと、フリーライターとなる。現在はおもに、雑誌やWeb、攻略本などでゲームのレビュー記事や攻略記事を執筆しつつ、ゲーム以外のライティングも。得意なゲームは、『ポケモン』、『ウィザードリィ』、『サカつく』など。