ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち

1981年の発売当時はビジネス向けの機種として登場「NEC PC-8801」

PC-8801の本体とキーボード。後に発売されるモデルと違い、渋目の色を採用しています。

 想い出のレトロパソコンやゲームを写真とともに振り返る本コーナー。今回紹介するのはNECが1981年に発売したレトロパソコン「PC-8801」。

 1981年12月にPC-8001の兄貴分として登場したPC-8801は、ビジネスマシンとしての活躍が期待されたハードでした。

ひときわ大きく映し出された本体と、12月新発売の文字が眩しい当時の広告です。上の方には、PC-6001が11月に新発売との表記も。

 当時、本体とキーボードが一体になったモデルが多かった中、PC-8801はキーボードがセパレートタイプだったため、ビジネスマシンという肩書きと合わせて高級感溢れて見えたものです。ただし、カーソルキーの配置が不親切で、プログラムを入力するのに使いづらいのが困りました。

カールコードで繋がれたキーボードが高級に感じられた、そんな時代でした。打鍵感もしっかりしており、カチャカチャという音が耳に心地よく響いた想い出も。

 1981年から1982年ごろというと、市場にはNECのPC-8001や富士通のFM-8、シャープのMZ-80K2、MZ-80B、日立のベーシックマスターシリーズなどのほか、低価格パソコンとしてPC-6001や松下のJR-100といったハードも登場し始めており、少しずつ群雄割拠の様相を呈してきた時代でした。

FDDを内蔵していないため、内部基板へとすぐにアクセスできます。ICの並びに、思わず圧倒されてしまいます。
背面には、当時記録媒体として標準だったデータレコーダと接続する端子の他、FDD端子も見受けられます。