ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち
マイコンが持つ堅苦しいイメージを覆した「NEC PC-6001」と、イースシリーズで有名な「日本ファルコム」
~永久保存版 80年代マイコン大百科~
2017年4月4日 08:05
連載「ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち」の番外編として、この記事では総合科学出版から発売されている「永久保存版 80年代マイコン大百科」(著:佐々木 潤)の一部記事を抜粋し、紹介しよう。
今回取り上げるページは、懐かしのマイコンたち!!編から「NEC PC-6000/6600シリーズ」と、ボクたちを虜にしたソフトハウス編から「日本ファルコム」。
なお、書籍版では画像はモノクロ(電子書籍 Kindle版はカラー)だが、本記事ではカラーの写真を掲載している。
(編集部)
- 懐かしのマイコンたち!! -NEC「PC-6000/6600シリーズ」- -
“パピコン”の愛称で親しまれたホビー機
1981年に登場した“パピコン”、それがPC-6001だ。89,800円と100,000円を切る値段にポップな外観と、それまでのマイコンが持つ堅苦しいイメージを覆した機種だった。
83年には、上位機種となるPC-6001mkIIを市場へ投入。機能をパワーアップしつつも本体価格をPC-6001以下に抑えることで、人気をつかむことに成功している。
PC-6000シリーズとは違い、本体にFDDを内蔵して誕生したのがPC-6600シリーズだ。最初に発売されたのは、1983年に登場したPC-6601。当時としては珍しい3.5インチFDDを内蔵し、高級感を感じさせる筐体だった。
翌年には、“六本木パソコン”というキャッチコピーでPC-6601SR、愛称Mr.PCが登場。PC-6000/PC-6600シリーズでは唯一のセパレートタイプで、本体のおしゃれなデザインともマッチしていた。
- ボクたちを虜にしたソフトハウス 「日本ファルコム」編-
日本ファルコム-「ドラゴンスレイヤー」などで一気に有名に
現在は「イース」シリーズや「軌跡」シリーズが人気の日本ファルコムだが、もともとはアメリカのアップルコンピュータ代理店としてスタートした。1982年からパソコン向けソフトの製作・販売を始める。初期に発売されたタイトルにはワープロや占いなど、今では考えられないものが多かった。
最初期にはシミュレーションゲーム『GALACTIC WARS』を発売し、翌年1983年には同社初のアドベンチャーゲーム『HORROR HOUSE』を発表。日本ファルコム唯一のアダルトゲーム『女子大生プライベート』も同じ年に発売されている。内容は15パズルで、パネルを揃えると色が付いたCGが表示された。先の面に進むほ際どいCGが見られるという、ある意味ベタなアダルトゲームといえるだろう。
同社初のRPGは、1983年にリリースされた『ぱのらま島』。84年には、瞬間表示をうたったアドベンチャー『デーモンズリング』や、デジタイザで取り込んだ画像が特徴の『アステカ』 などが相次いでリリースされる。そして、「ドラゴンスレイヤー」シリーズ第1弾となる『ドラゴンスレイヤー』が秋に発売されるのだった。