ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち
キャリングハンドル付きで、どこへでも持ち運びOKな「日立 H1」
2017年5月30日 08:05
想い出のレトロパソコンやゲームを写真とともに振り返る本コーナー。今回取り上げるのは、日立がMSX規格に合わせて1983年に発売したパソコン「H1」です。
1983年に、マイクロソフトとアスキーにより提唱された共通規格の名称がMSXでしたが、その規格に則り数多くのメーカーがMSX機を発売します。その中から今回は、日立が発売した「H1」を取り上げました。
その特徴は、なんと言ってもキャリングハンドルではないでしょうか。本体部分だけであればそれほど重くないので、当時の広告ではイメージガールの工藤夕貴さんが両手で持っていました。ただし、実際に稼働させるためには電源ユニットも接続する必要があり、そうすると重量の面からは持ち歩くのは現実的ではありませんでした。
面白いのは、電源ユニットを装着した状態ではプリンタポートやビデオ接続ポートが隠される部分でしょう。RF接続するのであれば電源ユニットを繋いだまま、ビデオ出力したい場合は電源ユニットを外して、という使い方が出来ました。
初期モデルではカーソルキーの配置が使いづらく、ゲームをするならジョイパッドなどが必須です。このカーソル配置が不評だったためか、後期モデルはカーソルキーが十字配列になりました。