ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち
誰もが知っている“ボンバーマン”の元となった「爆弾男」
2017年5月23日 08:05
想い出のレトロパソコンやゲームを写真とともに振り返る本コーナー。今回紹介するのは1983年にハドソンから発売された「爆弾男」。「ボンバーマン」の元となったタイトルです。
「ボンバーマン」と言えば以前はハドソンから、今はコナミデジタルエンタテインメントより発売されている、定番のアクションゲームです。迷路内に爆弾を配置し、壁を壊してパワーアップアイテムを手に入れつつ敵を爆弾の爆風で倒すという、シンプルで多人数プレイに向いたルールが受けて大ヒットしたタイトルでした。
その原型となったのが、今回取り上げた「爆弾男」です。
パッケージには「爆弾男」と表記されていますが、ゲームのタイトル画面は「ボンバーマン」となっているあたりに時代を感じます。
ルールですが、迷路内に爆弾を配置し爆風で敵を倒すのは同じです。異なるのは、最初から爆弾が5つ置けることと爆風が周囲2マス固定な点、そして敵が爆弾をすり抜けてプレイヤーに近づくことでしょう。しかも、敵の移動速度は早いときでプレイヤーキャラと同じになるため、操作に失敗するとすぐに追いつかれてしまうなど、今の「ボンバーマン」しか知らない人が遊べば驚くこと間違いなしです(笑)。
壁を破壊してもパワーアップアイテムが出現しないのも、今とは異なるところ。出るのは、タイトル画面にある得点アイテムか、出口だけでした。また、敵が一定時間で性格が変わったり、壁が半分だけ破壊できるのも、今とは違う部分です。
本作は、当時ハドソンソフトに入社した新入社員の方が制作したそうで、後にファミリーコンピュータへの移植を「デゼニランド」「サラダの国のトマト姫」などでお馴染みの中本伸一氏が担当し、後世まで残る素晴らしい作品へと昇華させています。